アニメ「東京ESP」5話のシナリオ分析
アニメ『東京ESP』のシナリオ分析、今回は5話です。
ミニッツライナー
まずはミニッツライナーという方法で全体の構造を見たいと思います。
ミニッツライナーとは?
映像内で起こった事を文字にして書き出す方法です。見返した際に分かるように「誰が、何をした」という形にまとめて、一分をおおよそ一行で並べて書きます。
しかしこの手法は完結した作品を扱うのに向いているので、未完結のアニメでは重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 教授登場
- OP
- 教授の幻覚能力、自ら説明。石板の説明、生命の秘められた力を解放する
- 魚を回収するコレクター=ペギー=安全装置
- 教授の問い「なぜ戦う?」、リンカを仲間に誘う。一週間後に何かすると予告
- 教授を知っている京太郎、関係は養父
- 美奈実の回想、京太郎との出会い・日本での暮らし
- 学校でからまれる京太郎、反抗してボロボロにされる
- 京太郎を手当てする美奈実
- 京太郎の両親の話、考古学・超能力との関係
- 教授の問いを繰り返すリンカ「なぜ戦う?」、京太郎への恋愛感情?
- リンカの家に刑事が来る
- 空飛ぶ船が現れる CM
- 船を追う京太郎と小節。刑事に連行されるリンカたち
- 一人飛び出すリンカ
- 船に到着する京太郎・小節。京太郎の首に矢が刺さる
- 教授たちが現れる、弧月(小節の妹?)が登場
- 京太郎に刺さった矢は幻覚だった、小節が銃で撃たれる
- 手の平を刀で固定される京太郎。リンカが登場
- 船を落すと言う教授
- 操られているのを否定する美奈実
- 教授が放送をハックしてESP特区の設立を要求
- 美奈実に倒されるリンカ、船を転がり落ちる。刀から手を引き抜いてリンカを追う京太郎
- ED
構成
全体
教授の誘いと予告、1~11分。
船の上で教授たちと対決、12~23分。
大体、前・後編になっていると思います。CMは13分辺りで、巨大な船が登場した直ぐ後。インパクトの強い絵を見せた後にまたいでいます。
見せ場
教授の能力が見栄えしていいですね、使い勝手もいいし映像向きと言えます。そして空飛ぶ船、1話の空飛ぶ国会議事堂もそうですが、巨大な物体が空を飛んでいる絵は圧倒されます。どこかシュールでもあるんですが。
それと少々ラブコメ要素もありましたね。リンカと京太郎の関係ですが、あんな風にたじろぐ姿って今まで描かれましたっけ?
役割
敵のボスらしき教授がついに登場。ESP特区と言っていますが、今のところそれほど差別を受けている感じはないですね。
刑事が超能力について触れていたりと、その予兆はあるんですが本格的な差別までは行っていない。これからでしょうか? それともESP特区って別の意味があるの?
その他
恋愛感情
リンカと京太郎、そして京太郎と美奈実の関係。ここが三角関係っぽくなってますね。今までそれほど恋愛要素がなかったのでいまいちピンと来てないんですが、ここからどう発展するんでしょう。
京太郎の鈍感っぷりから余り恋愛方面での進展はなさそうですが、どうもこの辺りは良く分からないです。
コレクター?
ペギーの事らしいです。石板は生命の秘められた力を解放する、だからそれを制御する存在が必要になる(?)。それがコレクターと呼ばれる存在で、たまたまペンギンのペギーに宿った。と、こんな感じでしょうか。
コレクターという名称が何か書物に残っていたものなのか、それとも教授が名付けたのか良く分かりません。教授の知識がどこから来ているのか、そしてあの素顔はどこまで本当なのか。何やら謎が多い人物ですね。
まぁ、教授の過去は今後明らかにされるでしょうから、ゆっくり待った方が良さそうです。
一週間後
前半に教授が「一週間後に何かする」と言って去って行きます。そして後半になって空飛ぶ船が現れるんですが、この間に一週間が経ったんでしょうか? どうしても翌日ぐらいにしか思えない。
この作品は時間経過がネックになってる気がします、数日後ぐらいで良かったんじゃないかと思いますが、どうなんでしょうね。
グループ戦?
序盤は個人戦が多かったですが、徐々にグループ戦に移行して来たようです。それもリンカたちの自称正義のグループと教授のESP特区を求める集団の二つに分かれてます。
能力バトル物としては二つの陣営で戦うのは珍しいかもしれません(そうでもない?)。派閥が二つだけで片方が圧倒的に少ないという構図は、デビルマンや仮面ライダーのような孤独に戦うヒーローに近いのかもしれません。
ここから超能力者差別の問題が入って来ると更にその傾向が強くなると思うんですが、さてどうなるんでしょうか。
という辺りで5話のシナリオ分析を終わります。