シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「東京ESP」4話のシナリオ分析

 アニメ『東京ESP』のシナリオ分析、今回は4話です。

 

 

 

ミニッツライナー

 まず全体を見る為にミニッツライナーという方法を使います。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオを分析する方法の一つです。映像内で起こった事を文字にして書き出し、一分を大体一行で書いて並べていきます。その際に「誰が、何をした」と読み返した際にも分かりやすくします。

 

 しかし問題は完結していない作品を扱う場合です。作品の全体像が見えていないと重要な部分とそうでない部分がわからない事があり、要点やフラグを見逃す場合があります。

 一応、注意はしますが、限界もあるのでご了承ください。

 

スタート
  1. 江戸山(紫の父)が一人で行くと部下に伝える
  2. OP
  3. リンカが銃弾の雨をすり抜け仏田の部下を武術で倒す
  4. 小節が鎧兜から石を奪って逃げる
  5. 紫を助け出そうとするが仏田に邪魔される
  6.  怒ったペギーが仏田から光る魚を抜き取って食べる
  7. 赤武者が小節を襲う、竜胆が助けに入る。ホの字に
  8.  リンカが仏田を倒し、赤武者が仏田の下敷きに。江戸山が今頃到着
  9.  鎧兜が仮面を取る、中身は美奈実。京太郎の知り合い?
  10.  巨大な鬼が現れ石が奪われる
  11. リンカの家に小節が居ついている、消えた京太郎
  12.  竜胆が京太郎の過去を語る、内戦国に取り残された
  13. 小節が調べた美奈実の情報、京太郎の家族
  14. CM 京太郎を襲う火の能力者
  15.  リンカが割って入る、逃げる火の能力者。再会
  16. リンカと京太郎の会話、二人で美奈実を探す事に
  17.  京太郎の回想 京太郎を助けるリンカ
  18. 紫も能力に目覚める、サイコメトリー。「お前ら本当に人間なのか!?」
  19.  紫の家出宣言、リンカの家に来る
  20. ハムから豚の姿を見る紫、超能力は意識しないと常に発動
  21.  紫は母を知らない。江戸山が紫の荷物を持って来る、母の形見も渡す
  22. 竜胆と小節のイチャイチャ
  23. ED(指輪の記憶映像)
  24. 教授登場

 

 

構成

全体

 紫救出、1~10分。

 紫の家出、それぞれの家族、11~24分。

 教授登場、24分。

 

 今回も大体、前・後編。CMは13分ぐらいですが、落ち着いたトーンでまたぎました。事件解決後の流れです。

 

見所

 基本的には能力バトル。その中でも今回は美奈実の時に現れた巨大な鬼や、教授が現れる時に血のような形をしていたりと不気味な物がありました。

 ペギーが光る魚を食べたのも驚きでした、しかしそれに関する説明は一切なし。結局、光る魚についての謎は一つも解明されませんでした。

 

 でも今回の一番の見所は特殊EDでしょうか。

 

役割

 仲間が一気に増えた感じですね、紫は分かってましたが小節も案外コロッと仲間になりました。

 しかし終盤で紫の父親が言った「お前ら人間なのか?」という発言から分かるように、ここから能力のない人間から恐怖の対象として見られる流れになるんでしょう。その前段階として仲間の結束を作っておくという展開ではないかと思います。

 

 

その他

家族というテーマ

 前回と今回の3・4話は紫の家族問題を通して主要キャラクターの家庭関係が描かれていました。

 紫と父・母、京太郎と美奈実、小節と竜胆。尺の都合かそれほど説明のないものもありましたが、それぞれに背負ったものがあるようです。

 そして彼らが同居する事でここから擬似家族を作っていく、と。お見事な展開だと思います。

 

取ってつけた感

 一つのエピソードに色々な要素が入っていて見事だとは思うんですが、いくらか疑問もあります。紫が母親に会った事が無いと漏らすのは終盤の21分です、そしてその直後に形見の指輪を父から貰い23分の特殊ED。

 もっと前に会った事が無い母親の話題を振っておいても良かったんじゃないかと思います、何かギュウギュウに詰めた感がありますね。もったいない。

 

 他にも展開の早さについては中盤で京太郎が消えたという情報が出るのは11分、そこからリンカと再会するのは15分です。CMをまたいでいるのでテレビで観た場合とは体感時間に違いが出るのかもしれませんが、少し早い気はします。

 この原因は短い時間に原作の展開を押し込んだせいなのか、もしくは漫画の週刊連載という体感時間の違いからなのかは分かりません。

 

説明不足?

 超能力に関してもですが、今回のペギーの行為についても余り触れられていません。あれだけの事をしたのだからもう少し突っ込んでもいいと思うんですが……。

 これもアニメ化の際にカットされたのか、そもそも原作が余り説明をしないスタンスなのかは分かりません。設定厨なのでどうしてもムズムズしてしまいます。

 

バトロワ物との違い

 超能力がなぜ人々に宿ったのか? その根源であるらしい光る魚はなぜ発生したのか? 等、まだまだ分からない部分があります。つまりルールが明らかにされていません。

 ここがバトルロワイヤル物との大きな違いだと思います。バトロワだと直ぐに生き死にのルールが定められる、その上で戦う事になります。しかし超能力は原因が分からなくても使えるし、物語は進んで行く。

 

 まぁ能力バトル物でも早めに説明される物もあるので一概には言えません、どちらが良いのかも分かりませんが気付いたので書いておきます。

 

 

 

 という辺りで4話の分析を終わります。