シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

映画「ZOMBIO/死霊のしたたり」のシナリオ分析

 グロシーンが多く、更にお色気シーンもあり非常にB級ホラーっぽい映画である『死霊のしたたり』ですが、人物関係がB級とは思えないほどまとまっていたので取り上げてみたいと思います。

 

 シナリオ分析と書いていますが、主にシナリオを抽象化して盗む方法となっています。興味のない方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

あらすじ

 映画を観て書いたあらすじです。記憶も少々危ういし、wikiのものとも少し違うのでご了承ください。

 

 医学部の学生であるダンはウエストという学生を紹介される、ウエストはいきなりヒル博士に噛み付いたりする中々強気な男のようだ。

 ダンには学長の娘であるメイビルという彼女が居る、そしてルームメイトを募集していた。ウエストが訪ねてきてルームメイトになりたいという、断る理由もなく受け入れるダン。

 

 ある日、飼い猫のルーファスが姿を消す。メイガンの話によるとルーファスはウエストを嫌っていたらしい。部屋中を探すがルーファスの姿はない、メイガンがウエストの部屋を調べると冷蔵庫の中にルーファスの死体が入っていた。驚いているとウエストが帰って来る、ウエストの話によると部屋で勝手に死んでいたらしい。半信半疑なウエストたち。

 その夜、猫の鳴き声で起こされるダン。ウエストの部屋へ行くとルーファスの死体が動いている。ウエストに話を聞くと、死者を蘇らせる薬を作ったのだと言う。この薬を人間に使ってみたいというウエストだったが、ダンは乗り気ではない。

 

 学長にウエストの話をするダン、しかし学長はそんな世迷言を言うダンに怒って奨学金を取り消すという。困ったダンはウエストの実験を手伝う事に。ウエストを隠して病院の霊安室へ連れて行き、新しい死体に薬を打つ。すると死体は動き出すのだが、そこにやって来た学長を殺してしまう。

 困った二人は学長に薬を使い生き返らせるが、学長は知性のない化け物のようになってしまった。

 父親の姿を見て悲しむメイガン、それを慰めるヒル博士。

 

 実験の成功に喜ぶウエストだったが、彼の元にヒル博士がやって来る。そしてウエストの研究を奪おうとする。ウエストはそんなヒル博士を後ろから殴って殺してしまう、そして研究者のサガかヒル博士にも薬を使ってその経過を記録する。

 目覚めたヒル博士だったがその胴体と頭は離れている。ヒル博士が言葉を発した事を喜ぶウエストだったが、その胴体に襲われて気を失う。

 

 メイガンに対して真実を語ろうとするダン、しかしメイガンはダンを拒否する。そしていきなり現れた学長によってさらわれてしまう。

 メイガンが目を覚ますとそこには頭部と胴体が離れたヒル博士の姿が、彼は前からメイガンに憧れていたらしい。そこにダンとウエストが現れる、それを想定していたヒル博士は薬を打った何体もの死体で迎え撃つ。

 乱闘の中、娘の危機を悟ったのか学長がヒル博士に逆らってメイガンを助ける。メイガンを連れて逃げるダン、しかしあと少しのところでメイガンは蘇った死体に首を絞められ死んでしまう。

 

 治療室へメイガンを連れて行くダン、蘇生に失敗する。悲しむダンだったが薬を取り出しメイガンに対して使用する。

 

 

 思ったより長くなりましたがこんな感じ。序盤の治療室のシーンがラストのシーンと重なっているのはシナリオ的に注目したいところです。

 

シーンの要約

 内容を順番に、更にザックリとまとめます。

 

要約

 治療室、ウエスト登場、彼女であるメイガンとのやり取り → 主人公や主要人物の説明

 転校生がルームメイトに、猫が死んだが薬によって蘇生 → 転入生の実験

 学長にウエストの研究を話して退学に、人体実験、学長が殺される → 恋人の親が被害に会う

 メイガンが学長と対面、ヒル教授が慰める(下心?)

 ヒル教授がウエストの研究を奪おうとして殺される、薬で生き返させられて研究を奪う → 転入生の実験が奪われる

 メイガンに真実を話すダン、襲われる、メイガンに憧れていたと話すヒル教授 → 狙われる恋人

 ダンとウエストが助けに来る、敵に囲まれるが学長が裏切って教授を殺す → 恋人が親に助けられる

 逃げるダンとメイガン、しかしメイガンは殺されてしまう、メイガンに薬を使うダン → それでも恋人が死に、恋人に実験を使う

 

 少々、日本語がおかしくなっていますがこのままお付き合い下さい。

 

 

  • 主人公や主要人物の説明
  • 転入生の実験
  • 恋人の親が被害に会う
  • 転入生の実験が奪われる
  • 狙われる恋人
  • 恋人が親に助けられる
  • それでも恋人が死に、恋人に実験を使う

 

人間関係

 転入生と教授の対立、恋人と思う主人公、子供を思う親、親を思う子供、等。色々な人間関係が盛り込まれています、しかもしっかり活きてます。特に恋人と親子の設定は見事ですね、ありがちと言えばありがちですが大事な部分です。

 ヒル教授がメイガンに恋心を抱いていたというのは少々唐突に感じましたが、ありえないものではないでしょう。学長を恋人の父親にしているのも面白い設定です。

 

 

イデアの盗み方

 前項でシナリオをかなり抽象化しました。次はその抽象化したシナリオに別のアイデアを組み込めないかというのが主題になります。

 

 ポイントになるのは転入生の実験です。これを別のものに入れ替えれば大きく話の筋が変わります。

 例えばこれを転入生の隠し持った能力にするとか、そのまま別の実験でも問題はないですね。転入生の秘密という形にしてもいいんですが、出来るだけ他人を巻き込めるものにした方がいいでしょう。

 

 

 こうやって別のアイデアを組み込むとどうなるか……? 面白そうなアイデアがあれば試してみて下さい。こちらも気分が乗ったらこれで1記事書く予定です。

 本当はこの記事で1アイデア書き上げるつもりだったんですが、前置きが長くなったのでここまでとします。