アニメ「東京ESP」11話のシナリオ分析
アニメ『東京ESP』のシナリオ分析、今回は11話です。
11話の内容をザッと説明すると、教授の議事堂占拠(1話の状態)が起こり、収容施設から脱出したリンカたちが議事堂に潜入する。
その辺りです。
ミニッツライナー
シナリオ分析にまずこの方法を使います。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ、映像内で起こった事を「誰が、何をした」という形にして書き出す方法です。一分の内容を大体一行で書き、それをずらっと並べていきます。
しかしこの方法は完結した作品に使うのが適しています。未完結の作品を扱う場合は重要な部分が分からなかったりフラグを見逃す可能性があります、ご了承ください。
スタート
- 収容施設で孤立しているリンカ、仲間の大切さを痛感する
- OP
- 特殊部隊が教授宅へ潜入
- 教授を撃つが幻覚、仕掛けられた爆弾が爆発
- 京太郎ならどうする? と考えるリンカ、止まってないで進む
- ヒゲの伸びた京太郎、イカダを作った。話すペリカンと遭遇
- 収容施設へ行ってくれと母親に言われる歩
- 国会で議長が机の上に立つ、それは教授だった
- 空飛ぶ議事堂、超能力者たちのテロが始まる。1話の状態に
- 1話の超能力者たちと、そこで描かれなかった超能力者たちのテロ
- 収容施設内に仲間になれとアナウンスするリン、それと戦う気のリンカとパンダ師匠
- リンと他の超能力者たちの襲撃、対するリンカとパンダ師匠
- リンカの勝利 CM
- 京太郎とペリカン、ペリカンのあらまし
- リンカを行かせたくない竜胆、竜胆を倒して行くリンカ
- 刑事が警察隊を連れて来る、一緒に戦ってくれと土下座
- 超能力者たちのテロ、それと戦うリンカ
- 竜胆がヘリでリンカをサポート、刑事も乗った車を浮かせる
- 雷撃の超能力を収容施設の超能力者が受け止める
- リンカたちが議事堂へ突入
- ペギーを救出する紫、と歩
- 議事堂の人質たち(歩の母含む)をリンカと刑事たちが確保
- リンカと美奈実の戦いが始まる
- ED
構成
全体
議事堂占拠前のそれぞれの状況、1~7分。
議事堂占拠、そしてリンカたちの活躍、8~23分。
大体、前・後編。戦いのクライマックスで次週へつなげるのは一つのパターンのようです。
CMは13分辺り、リンカが勝利して気持ちのいいところで終わっています。これは11話のラストが引きで終わっているのと関係あるんでしょうか? CMは区切り良く終わってラストは引きで終わるという。
一つの可能性としてはありえますが、今後の注意しておくべきでしょう。
見せ場
序盤にシャワーシーンがありました、こういうサービスシーンがたまに入りますね。
それ以外では、1話で既に見た超能力者によるテロシーンですが、そこに新たなものが付け加えられていました。1話の映像をまた流すのではなく新しいシーンを入れる、しかも1話の内容は既に見ているのである程度カットされていました。
芸が細かいですね。
エピソード
序盤で孤独を感じていたリンカ、それが後半では仲間たちのフォローによって議事堂へ突入しています。11話単体として見れるように序盤のシーンを入れたんだと思います。
5分のリンカのシーンですが、「京太郎ならどうする?」という問いがあります。前話で京太郎が「リンカならどうする?」という問いかけをしたのと同じ内容ですね。
本来ならこの二つの問いを一つの話の中に入れたかったと思うんですが、残念ながらそうは行かなかったようです。でもいいエピソードですね。
役割
最終決戦前です。リンカと美奈実の対決前で終わっていますが、実質この二人の戦いがメインと考えていいでしょう。恋愛物ととらえるとそうなりますね、恋愛バトルといったところでしょうか。
その他
ペリカン?
なぜか急に出てきましたね、東京の方角を教える為だそうですが。東京に辿り着いてからも何か活躍があるんでしょうか? というか余りキャラを増やすと時間の制限がきつくなるので出さない方がいいと思うんですが……。
紫の能力
何やらネタ化してますね。ブルース・リーに高校球児ですか。他にも今回登場した収容所のキャラは『あしたのジョー』でしょうね。
カンフー映画やスポーツ漫画のネタが入ってます。この辺りは原作者さんの趣味でしょうか。
収容施設
思ったよりアッサリ脱出しましたね。『ショーシャンクの空に』や『プリズン・ブレイク』的なものを想像していたので拍子抜けでした。
まぁそうでもないと残り話数で終われませんもんね、当然と言えば当然です。
雪辱戦
12分辺りにリンカがリンと催眠能力を持った女超能力者と戦います。この二人は以前にリンカ学校で戦い、敗北した相手です。
その二人とここで戦わせているのはにくいやり方ですね。パンダ師匠の助けもありましたが、今度はしっかり勝利しています。
では、この辺りで11話のシナリオ分析は終了。残り一話です。