アニメ「東京ESP」7話の分析
アニメ『東京ESP』、今回は7話の分析です。
7話はパンダ師匠から紹介された歩をリンカと紫が特訓で負かし、歩が超能力である事が母親にバレる回です。
ミニッツライナー
シナリオを分析するのにまずこの方法を使います。
ミニッツライナーとは?
映像内で起こった事を文字にして書き出し全体の構造を見る方法です。その際に「誰が、何をした」という形にし、一分につき大体一行で書いていきます。
しかし完結していない作品を扱う場合、重要な部分が分からず、書き逃しをする事があります。ご了承ください。
スタート
- 歩とリンカの特訓
- OP
- 行動が読まれていると感じるリンカ
- 戦力外と言われショックを受ける紫
- 歩をつけるリンカ、歩の予知能力が判明
- 対策を考えるリンカと紫
- 屋台で飲んでいるパンダ師匠に「考えずにぶつかる」と言うリンカ
- 条件反射で動けるまで繰り返し特訓
- 紫がリンカの警棒を見つける、警棒の記憶を読み取る
- 母親と夕食を食べる歩、超能力者を化け物と言う母親
- リンカと歩の特訓、読み合い。リンカが制する
- 紫が来る、ヌンチャクの記憶で歩を倒す CM
- テレポートで抜け出そうとする京太郎、失敗
- 美奈実にもヒーローが居れば良かったと言う京太郎
- 京太郎の回想、美奈実に大人っぽくなったと言う京太郎
- 歩の母親の街頭演説、自分の子供が超能力者だと知ったら……と考える歩
- 紫が来る、戦う理由を問う歩。戦うしかない、という回答
- 超能力者のテロを予知、実行される。歩の母親が狙われる
- 紫が石を投げて止める、殺されるのを予知する歩
- 歩が土下座する、今度は母親が殺される予知
- 自分も超能力者だと話す歩、予知しながら手段を考える
- 水道管を破裂させる、歩と紫で超能力者を倒す
- 母親が歩に超能力がある事を知る
- ED
構成
全体
特訓でリンカが歩を倒す、1~12分。
京太郎と美奈実、13~15分。
歩が母親に超能力者である事がバレる、16~23分。
CMは13分辺り、前半のエピソードが終わったところで入ってます。いつもとは違いますね。CM後に京太郎と美奈実の会話がありますが、どういう意味があるのかはいまいち分かりません。
後半は歩と母親の関係にヒビが入るエピソードになってますが、そのエピソードの10分の段階から始まっています。なのでこの時間で分類する方法が的確なのかは疑問があります。まぁしばらく続ける予定ですが。
見せ場
特訓回、歩の能力を推理してそれに勝つ方法を考える。推理物のような展開でした。特訓そのものも動きがあって見応えがありました。
後半は歩の予知能力バトルですが、単純に先を読んで勝利! とは行かずにあれこれ予知を繰り返して手探りするのは面白いです。この能力だけで主役が張れそうですね。
地味に紫の能力も面白いんですが、ネタが子供にも通じたでしょうか……?
役割
ようやく超能力者のテロが描かれました。そして最後の仲間であろう歩の家庭問題も表面化します。
この歩を通して一般人による超能力者への差別が描かれるようです。
基本的に登場人物の問題は家族関係にしていますね。
その他
京太郎と美奈実
囚われのヒロインと化した京太郎ですが、その間に少しずつ美奈実との過去が描かれていってます。美奈実は京太郎に恋愛感情を持っていると考えていいんでしょうか、でも京太郎はリンカが好き、といっても恋愛感情より憧れでしょうね。
鈍感主人公を中心に二人の女の子が振り回されるという構図は既視感があるような無いような……。
しかし京太郎と美奈実のシーンはどういう意味があるのかいまいち分かりません。曖昧なシーンが続いている印象です。
リンカの能力
今回、テロを起こした超能力者は電気を操っていたようです。分かりやすい攻撃能力ですね。それを考えると主人公であるリンカの能力は非常に地味です、物体をすり抜けるというもの。
どうしてこの能力を持つ人間を主人公に選んだんでしょう? どちらかというと脇役タイプの能力に思えるんですが。
まぁこの疑問にもいつか回答が出るかもしれません。今のところ思っているのは、戦闘向きでない能力でいかにもな戦闘能力者に勝つというもの。能力の強さではなく、精神力や鍛えた身体で勝利する。これも一つのロマンですね。
ではこの辺りで7話の分析を終わります。