シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「今、そこにいる僕」12話のシナリオ分析

 アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は12話です。終盤です、全13話なのでこれともう一話あります。

 

 

 

ミニッツライナー

 まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. ララ・ルゥを奪う為の準備をするエランバたち
  2. ララ・ルゥを隠す為にシュウに銃を渡すシス
  3. OP
  4. 隠れるシュウとララ・ルゥとスーン
  5. 子供たちに家に居るよう伝えるシス。サラが走って来てシスに逃げてと言う
  6. 洞窟に隠れるシュウたち、大丈夫だと言うシュウ
  7. エランバがララ・ルゥを渡せとシスの足を撃つ
  8. 広場でさらし者にされるシス、村人にララ・ルゥを探せとたき付けるエランバ
  9. ララ・ルゥを探してシスの家へ行くサラ
  10. 洞窟のララ・ルゥを連れ出そうとするサラ、エランバの手下も来る
  11. シスを開放しろと言う老人を撃つエランバ
  12. エランバの手下がララ・ルゥを渡せと言う、シュウは倒されスーンがララ・ルゥを庇う。すると水が手下を襲う
  13. 広場に来るララ・ルゥ、上空からヘリウッドが降りてくる
  14.  ザムドの演説
  15.  谷を破壊しながら降りてくるヘリウッド
  16.  ヘリウッドから兵士やロボが降りてくる、その中にナブカ・ブゥ・タブール
  17.  子供の心配をするシス、シュウが向かう。スーンも銃を手に追いかける
  18. 人を殺すナブカ。エランバがララ・ルゥを連れて行く
  19. アベリア相手にララ・ルゥを使って交渉しようとするエランバ、交渉失敗、撃たれる
  20. 隠れていた子供たちを見つけるシュウ、そこにナブカとブゥが来る
  21.  銃を捨てるブゥ、背後からナブカを狙うスーン
  22.  ナブカを庇って撃たれるブゥ、スーンを撃つナブカ
  23.  怒るシュウ
  24. ED

 

構成

全体

 ララ・ルゥを隠す、1~6分。

 エランバの暴走、ララ・ルゥの反撃、7~13分。

 ヘリウッドが谷に現れる、14~17分。

 エランバの最後、18~19分。

 シュウとナブカの再開、20~23分。

 

 前半がララ・ルゥの争奪戦、そして後半はヘリウッドが現れて虐殺が始まります。

 前半を見ていると村の中の混乱が起こっているだけでまだラストは見えてこなかったんですが、ヘリウッドが現れて一気に進展しました。シュウとナブカの関係もこうやって終わるようです、中々に辛らつですね。

 

エピソード
  • シスに銃を渡され子供たちの隠れ場所へララ・ルゥを隠しに行くシュウとスーン。そこにサラが現れてララ・ルゥを連れて行こうとするがエランバの手下も現れて銃を突きつける。ララ・ルゥが水の力で手下達を追い払いそのままシスの居る広場へ行く
  • ララ・ルゥを奪う準備をするエランバたち、シスを見つけてその足を撃ち広場に晒す。村人にララ・ルゥの捜査をけしかけるが大量の水によって流される。広場にやって来たララ・ルゥをシスに銃を突きつけて従わせるが、アベリアとの交渉に失敗して蜂の巣にされる
  • 隠れていたシスの子供たちを見つけるシュウ、そこにナブカがやって来る。シュウたちに銃を向けるナブカだが、ブスは銃を捨てる。その背後からナブカを狙うスーン、ブゥが庇って代わりに撃たれる。反射的にスーンを撃つナブカ。ナブカに怒って襲い掛かるシュウ

 

 色々なキャラクターが結末を迎えています。エランバが交渉しようとしていますがその相手が悪かった、アベリアはララ・ルゥの事を良く思っていないのであそこでララ・ルゥが撃たれていても何も問題がなかったでしょう。こういうところが上手いですね。

 スーンが銃を撃ったのは今考えると少し違和感もありますが、やはり父に対する感情は強かったんでしょう。復讐になるんでしょうか、その結果は言わずもがなです。さすがにまだ生きているというご都合パターンはないでしょう。

 

 それにしてもシュウとナブカの不幸な再開はあらかじめ考えられていた事なんでしょうね。どうしてそこに頭が行かなかったのか自分でも不思議です。そうでないとドラマにならないですよねー。

 

その他

大丈夫

 シュウがララ・ルゥと隠れた時にスーンに向かって大丈夫だと言います。そしてそれを言われたスーンが終盤でどうなったかは既にお分かりでしょう。

 中々に罪深い脚本ですね、精一杯元気付けようとしているシュウの台詞が完全に裏目に出ている。しかしシュウを責める気にも余りなりませんが。実際、シュウ自身も大丈夫な目には合っていない訳ですし。

 

 どういう意図でこういう脚本にしたのかは分かりません。各自に解釈の余地が残されているようです。

 

カザムは?

 何やら暗躍していたカザムですが、本当にサラを連れて逃げ出す気でしょうか? ヘリウッドが現れてから一気に存在感が薄くなってしまいましたが、どうしたいのかがいまいち不明です。

 

 

 

 という辺りで12話の分析を終わります。次が最後ですね。