アニメ「東京ESP」3話のシナリオ分析
アニメ「東京ESP」3話のシナリオ分析をしていきます。ちなみに原作(漫画)には触れていません。
ミニッツライナー
シナリオを分析するのにミニッツライナーという方法を使います、詳しくは以下に。
ミニッツライナーとは?
映像内で起こった事を一分ごとに区切り、箇条書きにする方法です。そうする事で全体の構造が見やすくなり、分析がしやすくなるという利点があります。その際に「誰が、何をした」という分かりやすい形で書くのも特長です。
しかし完結していない作品を扱う場合、キーになる部分やポイントが分からない為、書き逃す事があります。ご了承ください。
スタート
- 病室で寝ている小節、目を覚まして刑事し逃亡。仏田に声を掛けられる。
- OP
- 食事をとっているリンカと竜胆、能力に慣れてきた竜胆
- 昼食を共にするリンカと京太郎、リンカは元に戻りたい
- 京太郎から光る魚の情報、手がかりは空飛ぶペンギン
- ペンギンを捕まえようとする男たちと江戸山紫、二人まとめて捕まる
- 能力で紫を助け出すリンカ・京太郎
- 紫とペギィの関係を聞くリンカ・京太郎
- リンカと京太郎の会話、親を紛争で失くした京太郎
- ニュースで白い少女の話題、怒る竜胆
- リンカと京太郎が紫を家へ送っている、近所の子が紫を見て逃げる。親は極道
- そんな紫を受け入れるリンカ。江戸山に反旗をひるがえす仏田、その横に小節
- リンカと小節が鉢合わせる、CM。突然現れた鎧兜に京太郎と紫が拉致られる
- リンカvs小節、パンチは通り抜けられないと気付くリンカ。銃が聞かない仏田
- 紫だけ鎧兜に連れ去られる。目を覚ますリンカ、家の前
- 家にガソリンが撒かれ、火を放たれる
- 竜胆は無事、京太郎がやって来る
- バーで作戦会議、一人で行く京太郎
- 仏田の目的は鎧兜の力を借りて光る魚を売ること
- 仏田の事務所を襲う京太郎、容赦なし。炎の能力者を倒す京太郎。リンカ・竜胆と合流
- 囚われ、強くなりたいと願う紫。鎧兜の持つ石から光る魚が出る
- 光る魚が紫の体に入る
- 竜胆を倒すリンカ、「助けよう、紫を」
- ED
構成
全体
仏田に声を掛けられる小節、1分。
リンカと京太郎がペンギンを探し、紫に出会う、3~9分
紫が誘拐される、未解決、10~23分。
おおよそ前・後編。CMが12分辺りでその少し前に前編が終わる感じ。
忘れた頃に
1分で小節が早くも脱走しています、そして仏田に声を掛けられる。その仏田が紫の父親に反発し事件が起こるんですが、リンカと鉢合わせするというシーンでCMをまたいでます。驚きからCMをまたぐ、上手いですね。
1分から別のエピソードを挟み、忘れた頃に小節を出すというのもお見事です。
見せ場
今回も能力バトルが中心でしたが、謎の鎧兜が登場したり光る魚の謎に触れているのもポイントです。
他にもリンカの能力は人の体をすり抜けられないというのが分かったり、紫が能力に目覚めたらしいというのも気になりますね。
役割
能力者とリンカたちの戦いが始まった、と考えていいでしょう。裏で暗躍する謎の鎧兜は恐らくこれからも登場します、そして彼が常に敵側に付いてその目的が明らかになっていく感じでしょうか。
1話に登場した大空歩の事を考えると、今後彼も登場する事になるはずなので仲間を増やすという意味合いもあるのかもしれません。
そして全ての元凶である光る魚の謎について触れています。これがどこまで明らかになるんでしょうか、気になるところですね。
その他
社会性
『グレイプニル』と比較すると分かりやすいんですが、『グレイプニル』では主人公たちの戦いがメインです。物語も主人公たちを中心にして動いています。
しかしこの『東京ESP』では社会性が強い、今回のエピソードは紫の親とその部下のいさかいが中心です。紫はそれに巻き込まれた流れになっている。
主人公たちだけの世界にしていないですね。どちらが良いという訳ではないんですが、興味深いです。
小節
何気に1話からずっと登場してますね。サブキャラ的な扱いならここで一度姿を消す可能性もあったんですが、これだけ連続して出るという事は近々心変わりがあるという事でしょうか。
気絶が多い
展開の早さを感じています、これは良くも悪くもです。恐らく原作を映像化する際に凝縮した結果でしょう。
そのせいか登場人物たちが気を失う事が良くあり、それが次のシーンで目を覚ますといったお手軽な気絶が多くなっている気がします。
メモを取りながら観ているせいか、純粋な感想を持っていないんですが、ここまでで展開の早さに追いつけなくて視聴をやめた人が居るかもしれませんね。
ここは本当に難しいところです。
ではこの辺りで3話のシナリオ分析を終わります。