アニメ「今、そこにいる僕」11話のシナリオ分析
アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は11話です。相も変わらず重たいですが、淡々と進めます。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 暴行された記憶に苦しむサラ、スーンが来る
- スーンにララ・ルゥの本性をバラすサラ、気を失う。それを見ているカザム
- OP
- 嘘をついていたララ・ルゥを軽く叩くシス
- サラがここに来た経緯とララ・ルゥを恨んでいる理由を話すシュウとシス
- 医者に診られているサラ、過労だと言われる。妊娠しているのも分かる
- それを聞いて泣き出すサラ
- 翌日、呆然とするサラ、シュウが近くに来る。過去に大丈夫と言ったシュウを責めるサラ
- これからは大丈夫だと話すシュウ、それも嘘だとサラ
- 夕方の谷、子供のボールが踏みつけられる
- エランバたちに情報を提供するカザム
- シスの何万倍も生きていると言うララ・ルゥ、親も居ない、寂しさが分からないとも
- 夜中、サラが寝床を出る。それに気付くシュウ
- 地下の泉に行くサラ、追いかけるシュウ
- 泉の中へ入っていくサラ、止めに入るシュウ
- 泉の外へとサラを引っ張り出すシュウ。岩で腹を叩くサラ、シュウが止める
- ほっといてよと泣くサラ
- 生まれて来なければ良かったと言うサラ、叩くシュウ
- 死んじゃダメだと言うシュウ、泣くサラ
- エランバがシスの家に来る、ララ・ルゥを交渉に使うと言う
- 銃でエランバを脅すシス、帰るエランバ
- サラの前にカザムが姿を現す、サラにここに居たら死ぬから逃げようと言う
- 走り去るサラ
- ED
構成
全体
ララ・ルゥの本性がバレる、1~4分。
サラの妊娠が発覚、5~10分。
カザムの動き、11分。
ララ・ルゥの情報、12分。
サラの自殺を止めるシュウ、13~19分。
エランバがララ・ルゥを交渉材料にしようとする、止めるシス、20~21分。
サラに逃げようと話すカザム、22~23分。
メインはサラの妊娠とそれにショックを受けたサラの行動です。他に目立つのはカザムの行動、序盤・中盤・終盤とそれぞれ少しだけ登場して全体の動きに関わっています。
エピソード
- 暴行された記憶に苦しむサラ、過労で倒れた際に妊娠しているのが分かる。ショックを受けシュウに大丈夫だと言われるが信じられない。夜中に泉で自殺をしようとするがシュウに止められる
- ララ・ルゥが名前を偽っている事を話すサラ、シスには受け入れられたがカザムがララ・ルゥの情報をエランバに告げる。ララ・ルゥを交渉に使うというエランバだったが、シスに銃を突きつけられて退散する
- カザムがここは危険だから逃げようとサラに言う、走り去るサラ
- 何万年も生きているララ・ルゥ、親も居ない
ララ・ルゥの情報が少し出ました、少なくとも人間ではないようですが何者なのかも分かりません。wikiにある情報もこのぐらいなので、ここから先ララ・ルゥが何者であるかについてはこれ以上触れる事はないようです。
ララ・ルゥはヘリウッドと同じようにSF要素と考えて良さそうですね。
その他
メロドラマではない
サラの自殺を止めるシュウですが、二人の間で恋愛めいた関係は一切生まれていません。良くある話なら身をていしてかばってくれた相手に好意を寄せる事もあるんでしょうが、この作品ではそういった要素が一切ないようです。まぁ年齢差もあるのかもしれませんが。
シュウがサラに抱き付いて押し倒すような形になるんですが、その時にサラは物をどけるようにしてシュウを押しのけます。この辺りの描写も面白い。これをリアリティと言っていいのかは分かりませんが、恋愛脳的なシナリオでないのには好感が持てます。
サラの子供
既に望まれた事ではないですが、サラが妊娠しているのが分かりました。物語的に唯一ハッピーエンドがあるとしたらサラの赤ん坊かもしれません。サラが自分の赤ん坊を可愛いと思って育てようという意志が生まれれば少しは救われる部分もある。
さて、どうなるんでしょうか……。
という辺りで11話のシナリオ分析を終わります。