アニメ「東京ESP」10話のシナリオ分析
アニメ『東京ESP』のシナリオ分析、今回は10話です。
10話の内容をザッと説明すると、リンカが執行部隊に捕まる、そして京太郎の両親と教授の妻の死の真相が明らかに……。そんな感じです。
ミニッツライナー
とりあえずこの方法で全体の構図をチェックします。
ミニッツライナーとは?
シナリオを分析する方法の一つです。映像内で起こった事を文字にして書き出し全体の構造を見ます。その際に「誰が、何をした」という分かりやすい形にして、一分の内容をおよそ一行にして並べていきます。
しかしこの方法は完結した作品を扱うのに向いています。なので重要な部分やフラグを見逃す事があるかもしれません、ご了承ください。
スタート
- テレポーテーションを続ける京太郎、力尽きて海へ落ちる
- OP
- さ迷うリンカ、ホームレスに怖がられる
- 京太郎との回想
- 京太郎の不在に涙するリンカ、その周囲を執行部隊が取り囲む
- 島へ戻っている京太郎、美奈実に助けられた。両親の死の真相とは……?
- 超能力者収容施設に入れられるリンカ、パンダ師匠が居る
- 竜胆はカプセルで眠らされている
- 教授宅のペギー、飼い殺し中
- 京太郎の回想 両親がすげー物を発見して旅行に、遺体と面会する京太郎
- 教授の回想 発見されたのはアーク、その中の石板を将軍が落として割る。光る魚が教授の中に CM
- 気を失っていた三人、京太郎の母の手から火が出る
- 教授が能力で恐竜を出している
- 将軍が国外へ出るのを禁じる、が教授が日本の外交官を呼んでいる
- 教授たちが日本へ帰る計画を話している
- 外交官に呼び出される、密室で銃撃される。生きている教授
- 更に手榴弾で半身が焼かれる教授。真菜実(小学生)に会う教授
- 日本でこれまでの出来事を話す教授、誰も信じてくれない
- 教授の前で自殺する外交官
- 将軍を殺す教授、京太郎(子供)を助ける教授
- 回想 教授を治癒する妻、力尽きる
- 島に居る京太郎 回想、過去の話を聞いたらしい京太郎、復讐は間違っているか? と美奈実に問われる
- リンカを思い出す京太郎、言葉より行動
- ED
構成
全体
東京へ戻れない京太郎、1分。
リンカ捕まる、3~8分。
教授の妻と京太郎の両親の死の真相、9~22分。
東京へ戻る決心をする京太郎、23分。
大体、前・後編。後編が長くなっているこのパターンは久し振りかもしれません。CMは11分辺り、いつもより早いですね。光る魚が教授の中に入り、その後の時間経過として使われています。
冒頭とラストに同じテーマを持って来るパターンですが、京太郎に関しては過去を知っただけで何一つ変化はないようです。これで東京に帰れるの……?
見せ場
過去の真相が明かされる回です。それほどサスペンス感はなかったですが、いかにもな悪人とその犠牲になる仲間や妻といった構成はなぜか盛り上がるものがあります。
しかし教授の奥さんにもう少し台詞や肉付けが欲しかったと思うのは自分だけでしょうか。少々アッサリしてましたね。
前半部分では超能力者の収容施設でしょうか。一体どんな施設なんでしょう、そしてどうやって脱出するのか。次回が楽しみです。
役割
悪役の動機が分かる回。これは最終回に持ってこられたりもするんですが、ここで描かれるのは今から悪役が本格的に活動を開始するという事でしょう。
まぁ何をするかについては1話で既に分かっているので、主人公たちがそれを止める流れになると思うんですが、残念ながら主人公は施設に閉じ込められています。
残り二話でどうなるのか、楽しみにしたいと思います。
エピソード
失意の中のリンカ、この状態から何をキッカケに施設を脱出しようとするんでしょうか。
翼と紫はこのまま1話の状態まで行くんでしょう。竜胆とパンダ師匠も1話で姿を現していないのでしばらくこのままかもしれません。小節も同じくですね。
エピソード的には教授の動機が明らかになった、という以外の大きな動きはないようです。
その他
黒幕は?
話の流れだと日本政府の中に黒幕が居る雰囲気でしたが、果たして登場するんでしょうか? 催眠術で外交官を殺した人物という事になりますね。やはり超能力者?
残り話数でどこまでやれるのか良く分かりません。どうやら原作は二部があるようなので、そっちに丸投げしている可能性もありますね。
使いまわし?
京太郎の回想シーン、子供時代に教授に命を救われたシーンがあります。これが今度は教授の視点で描かれました。こういう演出、いいですね。使い回しと言うと悪い言い方かもしれませんが、嫌いじゃないです。
これは小学生時代の美奈実が久し振りに教授に会ったシーンでも使われています。
という辺りで10話のシナリオ分析は終了。残り二話となりました、全て終わればまとめで色々分析してみたいと思います。