アニメ「今、そこにいる僕」8話のシナリオ分析
アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は8話です。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 前回の終盤、シュウの誘いを断るナブカ
- 砂から手だけが出ている
- 手を引っ張る男(?)、手の主はサラだった。サラを連れて馬車に乗る男
- OP
- アベリアを責める王
- 水が下層部に溜まっているのでヘリウッドが動かせると言うアベリア、喜ぶ王
- 水の運搬が始まる。ブゥの事を責めないと言うナブカ
- 夜の寒さに震えるシュウ
- 動かないララ・ルゥにおぶってやると言うシュウ、スルーされる
- バイクで移動するシュウとララ・ルゥ、背後に触手が迫っている
- 岩場で人を見つけるシュウ、近づくとそれは骸骨だった
- バイクが砂に呑まれる、ララ・ルゥを触手から守るシュウ
- ナイフで触手を切るシュウ、岩場の上へ行く
- ペンダントで水を出せば皆が喜ぶと話すシュウ、嫌と返すララ・ルゥ
- 水を出しても喜ぶのは最初だけ、水を出せば私が弱ると言うララ・ルゥ
- いい人はもう死んでいる、とララ・ルゥ
- 夕日が好きと言うララ・ルゥ
- 夕日は色んな事を思い出せるから、とララ・ルゥ
- バイクは使い物にならない、触手に襲われるがララ・ルゥに助けられるシュウ
- 骸骨の荷物を取るシュウ、中のヒョウタンを触ると爆弾だった
- 爆発で触手の本体が現れる、襲われるシュウたちだが触手がヒョウタンをつかんで自爆する
- 気を失ったシュウに水滴を落とすララ・ルゥ
- 人形を拾い歩いて行くシュウとララ・ルゥ
- ED
構成
全体
救助されるサラ、2~3分。
ヘリウッドが稼動する? 5~7分。
人が信じられないララ・ルゥ、8~9分。
触手に襲われるシュウとララ・ルゥ、10~13分。
ララ・ルゥの経験則、14~18分。
シュウを助けるララ・ルゥ、19~23分。
序盤にサラや王、ナブカたちのエピソードが流れます。そしてそこから先はシュウとララ・ルゥのエピソードのみです。そのエピソードも簡単に言うと、人を信じられないララ・ルゥがシュウを助けるというもの。
ララ・ルゥの語るシーンがありますが、ここに来てようやくヒロインの心理が描かれています。かなり遅いですね。
エピソード
- 砂に埋まっていたサラを何者かが救い出す
- 下層部に溜まった水でヘリウッドが稼動できると言うアベリア、それを聞いて喜ぶ王。水の運搬が始まる
- シュウに荷物を渡した事でブゥを責めないと言うナブカ、シュウは死んだんじゃないかと言う
- バイクで砂漠の中を行くシュウとララ・ルゥ。シュウの事を信用していないララ・ルゥだったが触手に襲われた際に必死で守ってくれるシュウを自分でも助け、気を失ったシュウに水の力を使う
サラはまだ色々と役割のあるキャラクターのようです。しかし少年兵であるナブカやブゥは今後どうなるんでしょう? 本当にシュウと再開して捕まるという事はないと思うんですが。
しかし少年兵の実態は既にある程度描かれたという気もしているので、ここからはまた違った展開になって行くんでしょうか?
その他
告白?
岩場の上でララ・ルゥに話しかけるシュウですが、剣道で勝って告白しようとしていたようです。どうやらシュウはララ・ルゥに惚れてついてきたという訳ではないようです、今でも1話の女の子が好きなんでしょうか?
それならなぜララ・ルゥを助けようとしているか……? やはり助けてと言われたからでしょうか。いい奴過ぎる……。
いい人はきっと居る
8話の最後の台詞です。途中でララ・ルゥがいい人は皆死んでしまったと言います、それに対するシュウの言葉なんですが、素晴らしいですね。シュウはララ・ルゥに助けられている、既にララ・ルゥにはいい人だと認められているんですが、本人は特にそうだと思っていない。この無自覚っぷりがほんとにいい奴だなぁと思ってしまいます。
という辺りで8話の分析を終わります。