シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「今、そこにいる僕」4話のシナリオ分析

 アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は4話です。内容は重くなってきましたが淡々と進めたいと思います。

 

 

 

ミニッツライナー

 まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. 王からの連絡で目覚めるアベリア
  2.  シュウが本当にペンダントを失くしたのでは、と話す王
  3. OP
  4. シュウがナブカの部隊に入れられる
  5. ペンダントの捜索が始まる
  6. ナブカがシュウに助けられた事をネチネチと言うタブール
  7. 地図を塗りつぶすアベリア(ルゥへの嫉妬?)
  8.  近々、兵を集めると言う王
  9. シュウを見張るブゥ
  10.  シュウが目を覚ます
  11.  シュウが暴れたら撃て、とブゥに言うナブカ
  12. 牢屋で怯えるサラ
  13. なぜ兵士をしているのかとブゥに聞くシュウ
  14.  言う事を聞いていれば帰れる、とブゥ
  15.  ナブカの運んだ飯を食うシュウ、水は貴重だと言われる
  16.  ルゥを探すというシュウ、ナブカと言い合いになる
  17. タブールがシュウからペンダントのありかを吐かせると言う
  18. 深夜、タブールたちがシュウを連れ出す
  19.  シュウを拷問するタブール
  20.  ナブカが止めに入る、大人も来る
  21.  大人がタブールたちに罰を与えると言う、鞭打ちを拒否するシュウ
  22. シュウに弱音を吐くナブカ
  23.  「お前は逃げるなよ」とナブカ
  24. ED

 

構成

全体

 シュウが軍に入れられる、1~4分。

 ペンダントの捜索、5~8分。

 シュウを見張るブゥ、9~11分。

 牢屋で怯えるサラ、12分。

 兵士になった理由、13~16分。

 ペンダントのありかを吐かせようとするタブール、罰を受ける、17~21分。

 シュウの弱音、22~23分。

 

 今回もこまごまと分かれていますが、基本的には少年兵のあり方について描かれていると思います。王やサラが登場するシーンは少なかったです。

 シュウの受けた扱いは新入りの少年兵そのものでしょう。

 

エピソード
  • シュウがナブカの隊に入れられる。見張りのブゥに兵士をしている理由を聞くが納得はできない、ルゥを探しに行くといってもダメだと言われる
  • ペンダントのありかをタブールに聞かれ拷問されるシュウ、その様子を大人に見つかり罰を受ける。タブールたちを鞭打ちにしろと言われるが断る
  • ハンカチを拾ってくれた兵士にも怯えるサラ
  • 王のルゥに対する感情に憤りを感じるアベリア
  • ルゥに迫る王(何をしようとしたのかは不明)

 

 王がルゥに迫るシーンがありましたが、あれが何を意味しているのかは断定できず。保留にしておきます。

 4話はアベリアが目覚めるところから始まりますが、それほどアベリアの活躍はありませんでした。どうして冒頭がアベリアのシーンだったのか、それと地図を塗りつぶす時のアベリアは何を考えていたのか、この辺りもまだハッキリとは分かっていません。

 

その他

サラ

 サラは今回、1シーンのみしか登場しませんでした。前回では中心的な扱いだったんですが、しばらくはこんな感じかもしれません。

 ここからまだ動きがあるようなので、それまではこんな扱いなのかもしれません。

 

反乱は起こらない?

 作中でシュウも少し口にしたんですが、少年兵による反乱は起こらないんでしょうか? かなりの数が居るようなので、全員で反乱すれば成功するかもしれない。少なくともそれだけの数の少年兵を殺してしまえば軍として成り立たなくなると思うんですが、実際のところはどうなんでしょう?

 製作者が取材に行った場所とこの作品の情勢は違う、子供の思い込みでそれが出来ない等、色々な理由はありそうです。

 

一つの出来事を中心に関係性を描く

 この作品では基本的にこういう描き方になっているようです。既にある関係性が新しく起こった出来事に沿って見えてくる。今回の話で言うと、ペンダント探しとシュウの軍隊入りという全体の動きの中でナブカとタブールの対立があったりアベリアの憤りがあったりする。

 既にある関係というのを作らない脚本もあるので、こういう描き方は丁寧だと感じます。

 

 

 

 という辺りで4話の分析を終ります。