シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「今、そこにいる僕」3話のシナリオ分析

 アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は3話です。そろそろ重くなって来ました、サクサクと行きたいところです。

 

 

 

ミニッツライナー

 まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. 牢屋で悲鳴を上げるシュウ
  2.  サラをルゥと間違えて近づくが、鉄の皿で殴られるシュウ
  3. OP
  4. ナイフを使って戦うナブカとタブール
  5.  ナブカが勝つ、卑怯だと言うタブールを殴る大人
  6. 目を覚ますシュウ
  7.  コロッケという単語に反応するサラ、シュウが地球人だと知って涙する
  8. ルゥが王の前に連れて行かれる
  9.  ルゥにペンダントについて問いつめる王
  10.  ルゥに押し飛ばされる。花瓶を外へ投げる王
  11. シュウと話すサラ、ルゥと間違えられてさらわれたんじゃないかとシュウ
  12.  大丈夫だと連呼するシュウ
  13.  牢屋から出されるシュウ、拷問を受ける
  14. 外に吊るされるシュウ
  15. 訓練する少年兵たち
  16. 吊るされたシュウを見るナブカとブゥ
  17. サラが牢屋から出される、男の部屋へ連れて行かれる
  18. 戦闘が始まる
  19.  大型戦艦を前にするナブカ・タブール
  20. アレを使えと王が言う
  21.  超微粒胞子弾(?)で敵戦艦を破壊
  22.  国の礎になれ、と演説する王
  23. 牢屋に戻されたシュウ、口をきかないサラ
  24. ED

 

構成

全体

 シュウを警戒するサラ、1~2分。

 少年兵の訓練、4~5分。

 警戒を解くサラ、6~7分。

 ルゥと王、8~10分。

 サラを慰めるシュウ、拷問を受ける、11~14分。

 シュウを見るナブカ、15~16分。

 連れ出されるサラ、17分。

 戦闘、18~22分。

 口をきかないサラ、23分。

 

 細かく分かれてますが基本的には三組のエピソードで出来ています。シュウとサラのエピソード、ナブカたち少年兵のエピソード、王とルゥ、もしくは王とアベリアです。

 それを分けて順番に描かれているのでこうなります。

 

エピソード
  • 拷問を受けるシュウ、牢屋でサラをルゥと間違えて殴られる。サラが自分と同じように連れて来られたのだと知るシュウ、サラに大丈夫だと勇気付ける
  • 再び拷問を受けるシュウ、吊るされる。戦闘が開始され、吊るされたままでそれを見る。牢屋に戻るとサラの様子が違っている
  • シュウに勇気付けられたサラだが、牢屋から男の部屋へと連れて行かれる。傷を負ったサラ、シュウが牢屋へ戻るが口をきかない
  • ペンダントが必要だとルゥに迫る王、押し飛ばされる。戦闘が起こり兵器の使用によって敵戦艦を破壊、兵士達に国の礎になれと演説する
  • 吊るされたシュウを見るナブカ、シュウに助けられた事をブゥに指摘されるが黙っていろと言う

 

 ナブカのその他のエピソードは戦場や少年兵のリアルについてです。冒険活劇なら既にナブカによってシュウが牢屋から脱出しているはずなんですが、そうはいかないようですね。

 ここまで拷問を受けても心が折れていないシュウですが、サラには既に変化が起こったようです。詳しくは描かれていませんが、何があったかは分かるという描写でした。

 

その他

花の演出

 10分辺りで外へ投げ捨てられた花瓶ですが、その花が良い演出になっていました。吊るされたシュウが虚ろな状態で見ていた花、それが戦闘の終わり辺りで花びらを飛ばしています。

 これが亡くなった兵士たちの命を代弁しているのか、それともひどい目に会ったサラの心情なのか。シナリオで触れるべき範囲なのかは分かりませんが、さり気なく良い演出でした。

 

ヒロイン……?

 一応ヒロインになっているらしいルゥですが、非常に表情が乏しいです。目も虚ろな感じでどこを見ているのかも分からない、いまいち助けたいと思えないヒロインとなっています。

 既に感情移入できる対象がほぼ居なくなっているんですが、一応は主人公のシュウの前向きさ辺りに共感して見るべきなんでしょうか?

 

 しかしまだまだ序の口という感じですね、ここからどうなって行くのか少々恐ろしいです。

 

 

 

 では、この辺りで3話の分析を終ります。