アニメ「今、そこにいる僕」5話のシナリオ分析
アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は5話です。毎回何かしらの見せ場はありますが、良い意味の見せ場ではありません。なのでピックアップしては取り上げませんが、悪い作品ではないようです。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- サラを連れて歩くタブール、男の部屋へ押し込む
- 怯えるサラに名前を聞くカザム
- OP
- ペンダントが見つからない事に腹を立てる王、アベリアを殴る
- アベリアに泣きつく王、兵が足りないと伝えるアベリア
- 遠征の計画を立てるように言う王
- 王を狙う反逆者が居ると告げる上官
- シュウとナブカが模擬戦をする
- 頭突きをするシュウ、上官が模擬戦を止める
- 食事時、シュウを避ける少年兵たち、ナブカとブゥが来る
- 戦場に行きたくないと言うシュウ
- 食事前の感謝の言葉、違和感を覚えるシュウ
- 閉じ込められているララ・ルゥ、苦しそうにする
- 侵入者が見張りを殺す、王を殺そうとするが王は警報を鳴らす
- 侵入者の一人を撃つ王、もう一人は逃げる
- 撃った男にトドメを刺す王、逃げた男も殺せと言う
- 逃げた男の捜索が始まる
- ブゥが逃げた男を見つけ首にナイフを突きつけられる
- 棒で殴りかかるシュウ、逃げるブゥ、ナブカが銃で撃つ
- 出血を止めようとするシュウ、ナブカが頭を撃ってトドメを刺す。怒るシュウ、震えるナブカ
- 震えるララ・ルゥ
- 人員確保に出発する少年兵たちや上官
- 出発する
- ED
構成
全体
サラとカザムの出会い、1~2分。
兵が足りないので遠征の計画を立てろと言う王、4~6分。
シュウの違和感、7~12分。
王を狙う侵入者、13~16分。
ナブカの人殺し、17~21分。
遠征に出発、22~23分。
遠征の計画を立てろと言って、実際に出発するまでの間に侵入者のエピソードが入っている構成です。
それ以外にもサラは新しい人物に出会い、ルゥは何かを恐れているようです。そして戦場という価値観に違和感を覚えるシュウという描写はこれからも続くんでしょう。
エピソード
- カザムの部屋に連れて行かれるサラ、怯えるサラに名前を聞くカザム
- 模擬戦で木の棒を使うシュウ、戦い方でシュウに口を出すナブカと言い合いになる。違和感を覚えるシュウ
- 侵入者が王を襲う、一人は王に射殺されるが一人は逃げる
- 逃げた侵入者の捜索が始まる。シュウたちが発見してナブカが射殺する、殺した事を責めるシュウだがナブカは震えている
- ペンダントの捜索が進まない、原因は兵士の数が足りないから。それを聞くと王は遠征の計画を立てろと言う。シュウやナブカ、少年兵たちや上官を連れて遠征へ出発する
- 閉じ込められているララ・ルゥ、苦しそうに体を縮ませる
サラのエピソードはこんな感じで少しずつ進んで行くんでしょうか。ララ・ルゥに関しては何者なのかも含めてまだ良く分かっていません、人間ではない可能性までありますね。
そして今回のタイトルでもあるナブカの人殺しですが、これが始めてだったようですね。完全に少年兵としての役割を果たしているようです、よくも悪くも。
その他
DV王
王とアベリアの関係ですが、完全にDVですね。幼児性を見せている王ですがDVの気質も強そうです。こんな男相手にアベリアは何を思っているんでしょう、まだ良く分かりませんね。
それでも声優さんの演技を含めていいキャラが出来上がっていると思います。
ララ・ルゥ
ヒロインでありながらも良く分からないキャラクターであるララ・ルゥ。目から表情が分かりにくく、他の感情も乏しいです。シュウは助ける気満々のようですが、視聴者の気持ちは離れているのかもしれません。
今考えると1話のボーイ・ミーツ・ガールの構成やイヤリングという小物もヒロインらしく見せる為のエサだったんじゃないかと思えてきます。
鬱エンドというのは分かっているんですが、ヒロイン含めてどういう形で終るのかは気になりますね。
という辺りで5話の分析を終ります。