アニメ「今、そこにいる僕」2話のシナリオ分析
アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は2話です。さっそくやって行きましょう。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- ルゥを踏みつけるタブール、それを戒めるナブカ
- シュウの捜索に向かうナブカ、王のところへルゥを連れて行くタブール
- ナブカに反抗的なタブール
- OP
- ペンダントを探せとタブールに言うアベリア
- 王からの連絡、ペンダントが無くて怒る王
- シュウの事を思い出すアベリア
- ルゥを探して移動するシュウ、シュウを探すナブカ
- シュウを襲うナブカ、日本という言葉に反応する。銃を見て逃げるシュウ
- 揉み合うシュウとナブカ
- ペンダントが地下へと落ちる。ナイフを捨てるシュウ
- フェンスが壊れて落ちかけるナブカ、引っ張り上げるシュウ
- タブールが現れシュウを気絶させる
- 囚われのルゥ、外の夕日を見る
- シュウが王と対面
- 水が欲しい、聖戦だと話す王
- ペンダントには水が凝縮されていると話す王
- ペンダントを失くしたとシュウ、王に往復ビンタされる
- アベリアに甘える王
- シュウに助けられたのを思い出すナブカ
- 牢屋に入れられるシュウ
- 牢屋に誰かがいる
- ED
構成
全体
ナブカに反抗的なタブール、1~3分。
ペンダントを探せ、5~7分。
シュウとナブカの戦い、8~14分。
牢屋に誰か居る、20~22分。
登場人物が一気に増えてややこしくなってます。それぞれの現状がシュウとルゥを中心に描かれています。
エピソード
- シュウを探すナブカ、シュウを見つけて襲うが揉み合っている最中にネックレスが落ちる。それに気付かずに争っているとフェンスが壊れて落ちかけるが、そこをシュウに助けられる。助けられた事を思い出すナブカ
- 捕らえられたシュウ、王と対面する。ネックレスをなくしたと言うと激怒され、牢屋に入れられる。牢屋の中には誰かが居る
- ナブカと仲の良くないタブール
他にも気になるのは日本という言葉にナブカが反応したこと、これは今後描かれるでしょう。しかし王の独特なキャラクターや、王とアベリアの関係性がどうなっていくのかは分かりません。
主人公の性格を考えると他のキャラクターにいびつさを感じます。
見せ場
そういえばこの作品の見せ場はどういう点なんでしょう? 1話では謎の少女やロボットという分かりやすい見所がありました。シュウの活劇的な戦闘シーンも見事でしたね。
しかし2話になって一気に泥臭さが増えた気がします。特に王がした猫に対する扱いはちょっとショッキングだったんではないでしょうか。シュウ(子供)が王(大人)から往復ビンタを貰うのも余り見られたシーンではないでしょう。
どうやらこのアニメはこのままかなりハードな展開を迎えるようですね。
その他
鬱アニメ
キャラクターの名前を調べるのにザッと検索をするんですが、どうやらかなりの鬱アニメのようですね。実際の内戦を取材してから作られているようです。
この作品を選んだのが良い選択だったのか選択を間違えたのかは今のところまだ分かりません。
ファンタジー?
その前提を踏まえるとこの作品が異世界やファンタジー世界に行って活躍する王道展開ではないというのが分かります。そもそもファンタジーではなく未来のようなのでSFになるのかもしれませんが、冒険活劇と思って観ると痛い目を見そうな気がします。
しかしまぁ、シナリオ的にはこの世界でのそれぞれの立場が良く分かり、ナブカがシュウに恩義を感じているようなので先の展開も予測は出来るようになっています。
分析という形で見ればそれほど問題がないのかもしれません。
という辺りで2話の分析を終ります。