シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「今、そこにいる僕」7話のシナリオ分析

 アニメ『今、そこにいる僕』のシナリオ分析、今回は7話です。シュウはずっと軍の中に居るものだと思ってたんですが、今回脱出しました。1話から久しぶりにスッキリする回です。

 

 

 

ミニッツライナー

 まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. 新しい少年兵たちが洗礼を受けている
  2. OP
  3. シュウの話をするナブカとブゥ
  4. ドブのような独房で倒れているシュウ
  5.  タブールが食料を持ってくる、が足元に落とす
  6. ララ・ルゥに星を見ながら話そうと言う王
  7. シュウの上に水滴が降って来る、目覚めるシュウ、食料を口に突っ込む
  8.  棒と服が投げ入れられる、棒を使って登るシュウ、途中でペンダントを見つける
  9. 王の言葉に反応しないララ・ルゥ
  10. トイレに起きたタブールがシュウと出くわす、シュウの脱走がバレる
  11. シュウに荷物を渡した事でブゥを責めるナブカ
  12. 上へとあがっていくシュウ
  13. 王の言葉に反応しないララ・ルゥ、見上げるとシュウが居る
  14.  天井をぶち破りララ・ルゥにペンダントを返すシュウ
  15.  アベリアの銃で肩に傷を負うシュウ
  16.  光を発するペンダント、水が飛び出る
  17.  引きずり上げられる王、水を見て喜ぶ王
  18. ホバーバイク(?)に乗って逃げるシュウとララ・ルゥ、谷間に落ちる
  19.  ナブカに見つかるシュウ
  20.  自分のやっている事が分かってるのか? と問うナブカ、そのままシュウに問いを返される
  21.  一緒に逃げようとナブカに言うシュウ、行かないと返すナブカ
  22. ララ・ルゥに行こうと言うシュウ
  23. ED

 

構成

全体

 前回の影響、1~3分。

 独房のシュウと囚われのララ・ルゥ、4~9分。

 脱走、10~18分。

 ナブカとの別れ、19~23分。

 

 冒頭、前回の人さらいで新たに少年兵となった子供たちが少しだけ登場します。軍の規律を暴力と共に叩き込まれるシーンですが、見ていて中々にきついです。サラッと触れていますね。

 特に注目すべきは最後のナブカとの別れでしょうか。脱走するだけ終わる事も可能だと思うんですが、あえてこの二人を最後に出会わせています。

 「自分のやっている事が分かっているのか?」という印象的な台詞ですが、11分辺りでブゥがナブカに問い掛けているのも似たような意味の言葉です。こういう配置が上手いですね。

 

エピソード
  • 軍法会議を前に独房に入れられたシュウ、覇気がない。降ってきた水滴でララ・ルゥを思い出す。そこに誰かが棒と服を投げ入れ、シュウはそれを使って独房を脱出する。その時にペンダントを見つける
  • シュウの荷物を独房へ投げ入れたブゥ、その事をナブカに責められる。それでもシュウの方が正しいと言うブゥ
  • 脱走がバレて囲まれるが、外へと逃れるシュウ。そのまま上へ上へと向かう。王と話しているララ・ルゥを見つけ、ペンダントを返す。アベリアの銃で腕に傷を負うが、その後すぐにララ・ルゥのペンダントが光り、中から水が洪水のように溢れ出す。その混乱を利用して外へと逃げる
  • 追っ手となったナブカがシュウを見つける。一緒に逃げようと言われるナブカ、しかし軍の規律に染まってしまったナブカにはそれが出来ない。次に会ったら捕まえると言って軍へ戻るナブカ

 

 脱走する回でしたが、その前に色々とケリを付ける回でもありました。タブールを棒で殴りララ・ルゥにペンダントを返しナブカに借りを返される、それでもさすがに王には何もしていませんね。

 ナブカを含む少年兵たちがこれからどうなるのか気になるところですが、その辺りはこれからどうなるんでしょう? シュウとララ・ルゥの今後も分からない点しかありません。

 

 ついでに言うと王とララ・ルゥのやり取りも不思議な感じでした。どうしてあの狂王はララ・ルゥに手を出さないんでしょう? この辺りの謎は解明されるんでしょうか。

 もう一つ蛇足ですが、シュウがペンダントをあそこで見つけるのは少し唐突だった気はします。何らかの形で流れ着いたんだと思うんですが、もう少し触れておいても良かったんじゃないかとは思いました。

 

その他

軍法会議

 実は密かに楽しみにしていました、軍法会議というものを。一体どんな事が行われるのか、と。特にこの作品だと登場する大人が余り居ません。まさか王が参加するとは思えないので上官辺りがやると思うんですが、余り思い入れのないキャラに生死の決定をされるというのも味気ないだろうなどと考えていました。

 タイトルから少し予測は出来ていましたが、詳しい内容が見たかった人間とすれば少し残念です。

 

ブゥなら逃げた?

 印象的な別れのシーンとなったシュウとナブカのやり取りですが、もしシュウたちを発見したのがブゥだったらどうなっていたでしょう? ブゥなら一緒に逃げると言ったでしょうか?

 逃げるにしても一人が脱走すればチームが罰せられてしまう、なので全員で逃げようという話になると思うんですが、その話にナブカやタブールが簡単に乗るとは思えない。そしてイザコザのままで逃げるタイミングを逃すか誰かが通告して失敗に終わったでしょう。

 なのでナブカが発見して別れとなる、これでよかったんだと思います。

 一応ですが、勝手な妄想です。

 

異文化体験形式

 シュウはこの見知らぬ世界にやって来て、その文化の中で抵抗しながらも生きていきます。そうやって別の文化の中に入ってそれを体験していくという形式で物語が作られているようです。

 まぁその異文化がかなり特殊というかハードなものだったんですが……。しかしそれを除けば一つの形式として分かりやすいかもしれません。

 

 

 

 という辺りで7話の分析を終ります。