シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「デカダンス」2話のシナリオ分析

 アニメ『デカダンス』のシナリオ分析、今回はいきなり設定の裏側を見せてきた2話です。

 

 

 

ミニッツライナー

 まずはこの方法で全体の構成を見ます、やり方は以下。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いていきます(時間は多少、前後します)。その際には後で見直しやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ見ながら書いている為、重要な部分やフラグを見逃す場合があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. 前回のラスト、戦闘後の処理
  2. 戦死者の火葬
  3. 娯楽施設「デカダンス」のCM
  4. OP
  5. 上層世界で姿の違うカブラギが歩いている
  6.  カブラギが久々に戦ったと話す知り合い、オキソン注入をしていないカブラギ
  7. 七年前 リミッター解除についてカブラギたちのチームに聞くマイキー
  8.  感覚が研ぎ澄まされて痛みをよりリアルに感じると答えるカブラギ
  9.  オキソンを注入するカブラギ、知り合いにおごる
  10.  順位を上げるマイキー
  11.  マイキーがカブラギに相談に来る
  12.  20%までと約束してリミッター解除の方法をマイキーに教えるカブラギ
  13.  戦場で活躍するマイキー
  14.  マイキーがチート行為をしたランカーとしてスクラップにされる
  15.  ランカーチーム(カブラギのチーム)は解散、カブラギはフギンによってバグ処理を任命される
  16.  他のチームメンバーは命令に従わずに施設送りにされた、と話すフギン
  17. ナツメがカブラギに戦い方を教えろとパイプの写真を見せて脅す
  18.  残り時間は少ないと取り合わないカブラギ
  19. 地下へ行くカブラギを見つけたナツメ、後をつけてカブラギがバグ処理をしている姿を見る
  20.  カブラギが金を盗んだのだと勘違いしていたナツメ
  21. ナツメの情報を調べるカブラギ、ナツメの情報がない
  22. ナツメを上層部へ連れて行くカブラギ
  23. オキソンを注入するカブラギ
  24. ED

 

構成

全体

 前回の続き、1~2分。

 カブラギの現状、3~6分。

 カブラギの過去、マイキーが廃棄される、7~14分。

 カブラギの現状、続き、15~20分。

 カブラギの変化、21~23分。

 CMは14分、過去の説明が終わったところです。

 

 教科書的で勉強になります。まず最初にカブラギの現状が描かれ、そうなった理由である過去が明らかになります。そして現状が続くんですが、ここでアクシデントが起こります。そのアクシデントがキッカケになって現状に変化が起こる。

 つまり現状を中心にしてその原因である過去とそれを変えてしまった出来事を描く。お見事ですね、こうやって書くんだと納得してしまいました。

 

 2話は他にも設定の裏側を見せるという大技がありますが、これについては後で触れます。

 

エピソード
  • 久々に戦ったと知り合いに言われるカブラギ、オキソンの注入はしていない。カブラギは過去の疑いによってバグ処理の仕事をしていたが、それをナツメに見つかってしまう。ナツメはそれを窃盗と勘違いしたが、見ただけでただでは済まない。しかし何事もないナツメについて調べるがデータがない。そんなバグとして生きるナツメに興味を持ったカブラギは上層部へナツメを連れて行く、そして久し振りのオキソンを注入する
  • カブラギは過去にチームメイトのマイキーにリミッター解除の方法を教えてチームを解散されていた

 

 端折って書きましたがこんな感じ、エピソード的には謎を匂わすものはありません。これから何が始まるんだろう……? というところでしょうか。

 

その他

設定の裏

 2話にしてちゃぶ台返しが行われました、こういう設定の裏側を見せるのは終盤である事が多いのに2話というのは随分な速さです。

 例として『まどマギ』ではループしていたのが分かるのは最終話だったと思います。それによって今まで引っ掛かっていた行動やキャラクターの謎が解けるという手法になっています。

 なのでカブラギのバグ処理という謎の行為ももっと後で明らかにされると思っていたんですが、既に分かってしまいました。

 

 こういうちゃぶ台返しは大技なので余り早くにやってしまうと「また何かあるんじゃないか?」と視聴者に思わせてしまい、ここから単調な流れになると飽きられやすくなるというデメリットがあります。

 この作品はそれをどうやってクリアするんでしょう? 色々な意味で興味があります。

 

設定の謎

 しかし良く分からない事はいくつもあります。エピソード的には謎とされていませんが、この「デカダンス」というゲームを運営しているのは会社のようです。という事は会社の外側には社会があるという事です、彼らがどういう生命体なのかは分かりませんが、もしかしたら宇宙があって他の宇宙人が居るのかもしれません。

 それに彼らはデジタルデータの存在らしいです。それが自らの意思でゲームに参加したりしなかったりしている、この辺りの設定は案外合理的な気はするんですがどう説明するんでしょうか。

 

 そして残念ながら既にこの設定について来れていない視聴者も居るようです(ニコ動のコメントがソース)。彼らにこれからの展開はどのように見えるんでしょう?

 SFは慣れている人間にとっては非常に面白い世界ですが、そうでない人にはチンプンカンプンな世界であったりするのでやっかいですね。

 

 

 

 ではこの辺りで終わっておきます、3話も楽しみだー。