アニメ「ハマトラ」11話のシナリオ分析
アニメ『ハマトラ』のシナリオ分析、今回は11話です。一期は全12話なので、残りはこの記事を含めて二つとなりました。
ちなみに『ハマトラ』のアニメは二期もあるようですが、そちらの分析は今のところ考えていません。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- ナイスがモラルとカフェに来る
- OP
- 前回のおさらい、黒いコスモス集団・子供たちから引き離されるスリー
- ボロボロになったチユウ。腹筋をするはじめとバケモノ
- モラルを見つけた経緯を話すナイス
- アートに顔を帰るモラル
- 後発ミニマムホルダーの開発について話すモラル
- 黒いコスモス連中について話すモラル
- 弱者に力を与える事にしたと話すモラル、力をどう使うかは自由だとナイス
- 病室で眠るチユウ
- 警察がミニマムホルダーを逮捕している、黒いフードが先導しているという情報
- ライスが孤独だからそれを救いたいと話すモラル、余計なお世話だと返すナイス
- ミニマムホルダーの集団とケンカするムラサキ
- 弱者を救うのが強者だと話すモラル、弱くてもあがいてる奴が好きだと話すナイス
- 市民会館が戦車に襲われている、市民会館で青少年(略)の理事が催し物をするチラシを見るバケモノ CM
- 理事がミニマムホルダーに追われる
- モラルがコネコを人質にカフェを出る
- 理事を助けるバケモノ(たかひろ)、理事(母親)を守ると言うバケモノ
- 更に巨大化するバケモノ
- 戦車を破壊するバケモノ
- 力が弱まるバケモノ、ハンマーで殴られ倒れる。泣きつく理事
- モラルがスマホを操作するとバケモノの心臓(?)が爆発する、モラルに対して怒るナイス
- ED
- はじめが怒る
構成
全体
前回のおさらい、1~4分。
ナイスとモラルの会話、5~9分。
前回のおさらい、10~11分。
ナイスとモラルの会話、決別、12~14分。
バケモノ(たかひろ)が母を守って死亡、15~22分。
引き、起こるはじめ、24分。
CMは15分辺り、理事が襲われていると知ったバケモノ(たかひろ)のシーンの後です。
今回も解決せず、10~12話へまたぐ長いエピソードとなっています。後発ミニマムホルダーの暴走と、ナイスとモラルの衝突ですが、それに主要キャラや今までに登場したキャラクターが巻き込まれているので少々面倒な事になっています。
エピソード
- カフェに来るナイスとモラル、今までの経緯について話し合い、モラルはナイスを孤独から救いたいと言う。余計なお世話と言われ決別
- 一緒にダイエットをするはじめとバケモノ、市民会館が戦車に襲われ、そこに母親が居ると知ったバケモノはそこで母親の為に戦う。しかし能力が弱まったところをハンマーで殴られ倒れる、そして胸から何かが飛び出して爆発。涙する母、怒りを表すナイスとはじめ
- 子供たちから引き離されたスリー、バケモノの活躍を見て何かせねばと立ち上がる
- ミニマムホルダーたちとケンカをするムラサキ、市民会館へ駆けつける
- ボロボロにされたチユウ、バースデイたちに介抱されて病室で眠る
見落としがあるかもしれません、とにかく最後に色々とまとめて解決するようです。
そういえばダイエットの下りは何だったんだろう? と少し疑問に思ったんですが、どうやらはじめとバケモノの友情を育む役割があったようです。そして怒ったはじめが何かする、と。
そういえばはじめに関しては一切情報が出ていませんね、wikiで少し読みましたが。
その他
平等の為に何をするか?
3話で理事が平等という言葉を使っていました。そしてその後モラルも同じような事を言っていたので妙な感じがしてたんですが、どうやらこの二人は同じ平等を語りながら違うゴールを目指していたようです。
理事は平等の為に強者(ミニマムホルダー)から力を奪うこと、それに対してモラルは弱者に力を与えること。面白い対比ですね、平等といってもその理想に近付く為にやった行動が全く違っている。
なぜモラルに対して怒ったか?
今回のラストでバケモノの胸から何かが飛び出て爆発するシーンですが、申し訳ないながら少し笑ってしまった。今までモラルはあんな行動をした事がなかったし、血のりをばら撒くという演出の為なのか妙に派手な爆発でしたね。
それにその爆発がモラルの仕業だとどうしてナイスに分かったんでしょう? 爆発の後にハッキリとナイスがモラルの名を口にしているのは少し違和感がありました。
まぁ文脈的に怒るべき相手はモラルしか居ないのも確かですが。
と、何やら感動的な話に水を差すようなのでこの辺りにしておきます。次は最終回になります。