アニメ「六花の勇者」11話のシナリオ分析
アニメ『六花の勇者』のシナリオ分析、今回は11話です。かなりの終盤となりました。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 前回のラスト、あなたを殺しますね、とナッシェが言う
- OP
- 懺悔を待つと言うナッシェ、無いと分かると攻撃を仕掛ける
- アドレット・フレミーvsナッシェ・ゴルドフ・モーラ
- アドレットを逃がして倒されるフレミー
- 神殿へ行くアドレット、ハンスが居ない
- アドレットvsナッシェ、逃げるアドレット
- 腹に傷を負うアドレット
- アドレットにトドメを刺そうとするナッシェ、それを手の平で受けるアドレット。逃げる
- 寒さに気付くアドレット、ゴルドフに吹き飛ばされる
- 凶魔の死体が転がっている。ハンスとチャモがやって来る
- 嘘をついたと謝罪するモーラ
- 地上最強だからこの場所まで辿り着けた、とアドレット
- 答を出す、とアドレットが言う
- 聖者は科学を知らない、とアドレット。気温が下がれば霧が出来ると説明
- 太陽の聖者にも可能
- あらかじめ太陽の聖者が気温を上げていた、嘘の結界作動手段が教えられた、とアドレット
- 逃げた凶魔を合図に太陽の聖者が殺され気温が下がる、霧が出来る、とアドレット
- 七人目は太陽の聖者の死体をどこに隠したか? 凶魔の死体の山の中
- ハンスが巨大な凶魔の腹から太陽の聖者の死体を取り出す
- これすら罠だと言うモーラ、フレミーに否定される
- 倒れる(横になる)アドレット
- 七人目は……
- ED
*ナッシュではなくナッシェでした、失礼しました
構成
全体
乱戦、逃げるアドレット、3~10分。
停戦、11~13分。
謎解き、14~23分。
前半はずっと戦闘で後半は全て謎解きでした、この作品らしい構成と言えるのかもしれません。しかし七人目の特定にはいたらず、ここで一週間待たされるのは地獄でしょう。
それにしてもストーリーが余り複雑にならずに最後まで来ました。ドラマや映画ならそれぞれのキャラが何か怪しい行動をするシーンを入れるんでしょうが、この作品は原作がラノベ(恐らく一人称小説)なのでその複雑さが無いんだと思います。
エピソード
- ナッシェとゴルドフが現れ、逃走するアドレット。フレミーを残し、ハンスを探すが見つからず、ナッシェによって傷を受けてゴルドフに吹き飛ばされる。しかしその時に寒さに気付く
- アドレットにトドメを刺そうとすると、ハンスとチャモがやって来る。重傷を負ったと聞いていたハンスがピンピンしている事でモーラを責めるナッシェ、七人目はアドレットだから関係ないと言うモーラ
- 謎解きをするアドレット、トリックは解明できたが七人目は……?
疑い合って敵対関係が生まれていましたが、今回で一応リセットされたようです。後は誰が七人目か、という問題のみ。
これまでストーリーに沿って全員に疑いが掛かったように思います。アドレット・フレミー・ハンス・チャモ・モーラ、と。多少、足りない気もしますが次回で明らかになるでしょう。
wikiは便利ですがネタバレが普通に書いてあるので困りますね。
その他
ハンスへの疑いは?
人通りリセットされたと思いますが、ナッシェの言っていたハンスへの疑惑がまだ残っています。これがどこかで再発するのか無かった事になるのか……。その辺りも次話で分かるでしょう。
科学とファンタジー
霧を起こすトリックですが、まさか上がっていた気温を下げる事だとは思いもしませんでした。もっとファンタジー設定を活かしたトリックだと思っていたんですが、これなら考えたら分かったかもしれないと思わせるところが憎いです。
それに作中では科学と言われていますが、実験が必要なレベルの科学ではなく自然科学の範囲でしょうか。
と、今回はここまでです。次が最終話になります。