アニメ「六花の勇者」7話のシナリオ分析
アニメ『六花の勇者』のシナリオ分析、今回は7話です。後半戦に入りました。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 前回の引き、アドレットに興味を持つフレミー
- OP
- 自分の師匠について話すアドレット
- 師匠の修行をやり遂げたのはアドレット一人
- アドレットの回想 アドレット少年の村に凶魔が現れる、挨拶してくる
- 話し合いをして凶魔に下ると決めた村長
- その凶魔の名はテグネウ、フレミーを作ったのもその凶魔。一人生き残ったアドレット
- 羨ましいと言うフレミー
- 愛されて育ったと思っていた、とフレミー
- チャモに負けると用済みになった、母の愛も演技だった、とフレミー
- フレミーが自分に似ていると言うアドレット
- 神殿に戻ると言うフレミー、呼び出し用の火薬をアドレットに渡す
- 戻って来たフレミーを受け入れるマーラ
- 夜明け
- フレミーを疑うチャモとハンス
- 待つだけでなく二人一組でアドレットを探す事に
- チャモはその辺で遊んでる、ハンスは一人で行動する事に
- 母を殺せるか? とフレミーに問うハンス
- アドレットは七人目ではない、その証拠を探す手伝いをして欲しいとゴルドフに言うナッシュ
- 神殿の様子をうかがうアドレット
- 神殿に侵入するアドレット、ハンスに見つかる
- アドレットvsハンス
- アドレットに馬乗りになるハンス
- ED
構成
全体
アドレットとフレミーが過去を語る、3~12分。
フレミーへの疑いとアドレット探しのチーム分け、13~18分。
ナッシュの行動、19分。
アドレットvsハンス、20~23分。
半分近くが主役格の二人による過去語りでした。それ以外では謎解きが少しも進まず、代わりに戦闘シーンが入っています。久々ですね。しかしこうやって謎解きと戦闘が順々にやって来ると楽しいですね。謎解きばかりだと疲れたり面倒になる層も居ると思うので。
エピソード
- 互いの過去について話すアドレットとフレミー、だがフレミーは神殿に戻ると言う。呼び出し用の特殊な火薬をアドレットに渡すフレミー
- 神殿に戻ったフレミーだが、チャモやハンスに疑いを向けられる。チームに分かれてアドレットを探す事になり、モーラと行動を共にする事に
- ナッシュはゴルドフとアドレット探しに出るが、アドレットの疑いを晴らす為に行動するとゴルドフを説得する
- チーム分けでチャモは一人で遊んでいるといって聞かない。なら一人で大丈夫だとハンスは神殿で待ち伏せする事に。そこへやって来たアドレットと一騎打ち、武器を落させ背後から馬乗りになる
過去の詳細には触れなかったので短くなりました。それでもチームに分かれた事でそれぞれの思惑が行動に出ます、それらがどう絡んでいくんでしょう?
アドレットの過去ですが、前話で軽く触れて終わりだと思ったのに続きがありました。これについては後で触れます。
その他
謎解きとアクション
本格推理と呼ばれるジャンルでは推理が基本でアクションはほとんどありません、そしてそれらの原作は大半が小説でしょう。それに対してアクションを中心にした映像作品では推理を中心にした作品が少ないです。
それぞれのメディアによって得意とするジャンルが違うので仕方がない事ですが、それらが融合するといい効果を生む場合があります。
ソースはないですが、人は何となくの理由で人を疑う事があります。その感情に論理性はないです。そういった論理で物を見ない層にもこういったアクションがあると見やすくなるのではないかと思います。
二段階回想?
前話で軽く触れたアドレットの過去ですが、今回でハッキリと説明されました(不明な点はいくつかありますが)。少し変わった方法ですね、アニメオリジナルではないかと思っているんですが、正確なところは分かりません。
つらい時ほど笑えという師匠の教え、そんなアドレットに興味を持ったフレミー。そんな展開にする為にこういう手順を踏んだのかもしれません。
という辺りで7話のシナリオ分析を終わります。暑さで集中力が続かずに苦労しています。