アニメ「六花の勇者」5話のシナリオ分析
アニメ『六花の勇者』のシナリオ分析、今回は5話です。ようやく本題に入ったというところでしょうか。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 前回のおさらい、この中に一人敵が居る
- OP
- 結界が作動しているか確認するアドレットとハンス
- モーラが結界解除の方法を言う、結界を作動した人物しか解除できない。その人物が死ねば解除される
- それぞれが自己紹介と合流までの経緯を話す事に
- アドレットの自己紹介、地上最強
- ナッシュ、ゴルドフの自己紹介
- モーラの自己紹介、聖者の管理をしているがフレミーは知らない
- 合流までの経緯
- チャモの自己紹介、一度フレミーに命を狙われた
- ハンスの自己紹介、殺し屋にゃー
- フレミーの番
- フレミーの眼帯を外すと目が赤い。フレミーは人間と凶魔のハーフ
- 魔神復活の為に六花候補を殺していた
- ハーフのフレミーに結界の作動は不可能では? とアドレット。可能だとハンス
- フレミーを拷問しようと言い出すチャモ、ハンスはフレミーが犯人ではないと言う
- 理由はアドレットを殺した方が犯人にとって有利だから
- ナッシュが不調を訴える
- 神殿に着いてからの経緯を詳しく話すアドレット
- アドレットがハンスに疑惑をかけられる
- 状況的にアドレットより先に神殿に入るのは不可能
- 密室だとハンスが言う
- ED
構成
全体
結界の確認、情報、3~4分。
それぞれの自己紹介と経緯、5~11分。
フレミーの自己紹介、12~17分。
アドレットへの疑惑、18~22分。
今回は推理物で言う自己紹介とアリバイ確認でしょうか、第一被害者が出てからするあれですね。
それに今回は戦闘シーンが一度もありませんでした。今までのバトルファンタジー色が一気に塗り変わってしまったんですが、それでも十分面白いのが不思議です。
エピソード
- 結界が作動しているか試すアドレットとハンス、作動を確認。モーラから結界解除の条件を聞く
- それぞれの自己紹介については割愛
- フレミーは人間と凶魔のハーフだった。魔神復活の為に六花候補を殺していたが、何かがキッカケで変わった(何があったのかはまだ不明)。それでもアドレットを殺していない事で疑いが少し晴れる
- 状況的にアドレットより先に神殿に入るのは不可能、なのでアドレットに疑いが向く
自己紹介に時間が割かれました、しかし既に人物説明の済んでいるアドレット・ナッシュ・ゴルドフの部分はカット。それ以外の新しいキャラが中心でした、それとフレミーの過去。
アリバイをちゃんと確認しているので、ここからしっかりとした推理に入るようです。1話からこの展開は中々読めませんね。
その他
人狼ゲーム?
結界を解除する方法に結界を作動した人物が死ぬというものがありました。その辺りで人狼ゲームっぽさを感じたんですが、それほど曖昧な理由で犯人を決めないようです。
これは密室トリックになるんでしょうか、容疑者として疑われたアドレットがここからそのトリックを解く事になる。想像の斜め上を行きますね。
ミクスチャー作品
恐らく本格推理というジャンルに入れていい作品だと思います(自分の分類が間違っていなければ)、それをファンタジーでやるというのが面白いですね。ジャンルに囚われない、もしくはジャンルをまたいで作られた作品というのがありますが、これもそういった作品の一つでしょう。
新キャラの説明は十分?
前回から登場したチャモ・モーラ・ハンスですが、今回の説明で十分キャラクターの把握はされたでしょうか? どうしても前から出ているキャラクターの方に重点が置かれているように感じてしまいます。
そしてそういう重きに置かれたキャラクターに何かあった方が面白い。もちろん、例外は多数あるんですが。
wikiで軽くネタバレを見てしまったのでそう感じるだけかもしれません。ここからチャモたちがどう活躍するかに注目するのも面白いかもしれません。
という辺りで5話のシナリオ分析を終わります。