アニメ「六花の勇者」2話のシナリオ分析
アニメ『六花の勇者』のシナリオ分析、今回は二回目の2話です。
どうやらこの作品もアニメだけで完結はしていないようですが、ある程度キリのいいところまではやっているようなので安心して視聴したいと思います。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 六人の勇者の伝説
- OP
- 荷物を馬に積むアドレット、移動
- 檸檬や人参を盗むナッシュ、果物は皿から生えてくると思っていた、とナッシュ
- 剣の能力を見せるナッシュ、聖者は女にしか成れないと
- アドレットに戦いを仕掛けるナッシュ、謝る
- 六年前の内乱の話をするナッシュ
- 対等に話せるのはアドレットだけだとナッシュが言う
- ゴルドフが半年前から六花殺しの犯人を追っているとナッシュ
- ゴルドフに手加減されていたと話すナッシュ
- ゴルドフは若すぎる、とナッシュ
- 太陽の聖者が一ヶ月前から行方不明だとナッシュ
- 大勢の人が故郷を追われ逃げている
- 緊張するナッシュに笑えと言って変顔を作るアドレット、笑わす
- 凶魔に襲われた人たちを見つける
- 凶魔と闘うアドレット・ナッシュ、特殊な笛を使うアドレット。勝利
- 村に女の子が残されたと聞くアドレット、助けに行こうとするがナッシュに止められる
- 一人村へ向かうアドレット、現れた凶間に対応するナッシュ
- 村には倒されている凶魔が多数、火薬弾で殺されている
- フレミー登場、犬を解放する。アドレットに銃を向ける
- 私を殺しに来たの? と問うフレミー
- ナッシュの前にゴルドフが現れる
- 六花殺しの名はフレミーだと話すゴルドフ
- ED
構成
全体
前回からの続き、3分。
ナッシュの人物説明、4~8分。
ナッシュによるゴルドフの説明、9~11分。
凶魔との戦い、12~16分。
フレミーと出会うアドレット、ナッシュの元に現れたゴルドフ、17~22分。
引き、六花殺しはフレミー? 23分。
人物説明にしっかり時間が使われていますね、これは1話のアドレットの時もそうでした。そしてそのままナッシュがゴルドフについて話す事で関係性が分かるようになっています。そのゴルドフは終盤に登場。
説明ばかりだとダレるので中盤以降に戦闘シーンを入れるのは基本でしょうか、その後に新キャラである二人が登場して謎を残したまま終わります。
エピソード
- 王女らしい行動を取るナッシュ、生真面目なゴルドフに少しいらだっている。初めての凶魔戦を体験し、村に残された女の子を助けに行こうとするアドレットを止めるが、アドレットは一人で行ってしまう
- 村へ行ったアドレットを待っていたナッシュだが、そこに現れたのはゴルドフだった。そのゴルドフから六花殺しの犯人を聞く、名はフレミー
- 村に残された女の子を助けに行くアドレット、しかし村の凶魔たちは既に倒されていた。村に居たのはフレミーという少女、同じ六花の勇者と知っても銃を向けてくる
エピソード的にはこんなものでしょうか。アドレットの使った笛にナッシュが反応していましたが、それについての説明はありませんでした。今後どこかで触れるかもしれません。
その他
2話で新キャラ二人
一話で一人ずつ説明していくか、それとも先に全員が集合するかだと思っていたんですが違うようです。王女の説明はしっかりしたのにその後の二人は一気に出て来ましたね、ここから先は危険人物という事でしょうか?
この二人の新キャラも出し方が対照的で面白いです。片やナッシュによって既に語られた人物であるゴルドフ、もう一人は前情報も何もなく六花殺しの疑いがあるフレミー。この二人が同時に登場しています。
非常に手馴れた見せ方ですね。
犯人はこの中に居る!
そういえば前情報を見ていたせいで忘れてましたが、六花殺しの犯人は六花の勇者の一人らしいです。終盤でフレミーが警戒しているのはそのせいでしょう。
設定の前提を知っているせいで最初からそういう目で見てしまう、これは前情報を知っている事の悪い点ですね。作中で説明されてからでないと分からない事です、これを作者の立場でやってしまうと最悪なので注意が必要です。
という辺りで2話の分析は終了。さて、ここからどうなっていくんでしょう?