アニメ「六花の勇者」9話のシナリオ分析
アニメ『六花の勇者』のシナリオ分析、今回は9話です。そろそろ終盤のようですが、まだゴールは見えませんね。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 前回のおさらい、アドレット・ハンスvsチャモ
- OP
- チャモ本体を狙おうとするアドレット・ハンス、チャモの凶魔に阻まれる
- 考えるから守れ、とハンスに言うアドレット
- 六十秒後に突進しろとハンスに言うアドレット、道具でハンスをサポートする
- 最後はハンスを蹴ってチャモにぶつけるアドレット、チャモを捕らえる
- 前から結界を知っていたか? とチャモに問うアドレット、首を振るチャモ
- フレミーに気をつけろとアドレットに言うハンス
- フレミーはお前を憎んでいるとも言う
- 特殊な火薬でフレミーを呼び出すアドレット、ハンスの言葉を反すうする
- アドレットを逃がした事でモーラに責められるハンス
- 砦の主が七人目とグルだったら? という説をフレミーに言うアドレット
- 霧が発生しただけで結界は作動していなかった、とアドレット
- ハンスは最初から自分を姫と呼んだ、とゴルドフに語るナッシュ
- ハンスと戦った事で信用したとフレミーに話すアドレット
- アドレットの説を否定するフレミー、霧が森を包むのには十五分は掛かる
- 結界は一つの場所に一つしか使えない、とフレミー
- アドレットを信じるというハンスと、仲間割れを狙っているというモーラの対立
- 次は誰を頼るの? とフレミーに言われるアドレット、笑う
- 俺が死んだら次はお前が疑われる、とフレミーに言うアドレット
- もしかしたら信じられるかもしれない、とアドレットに言うフレミー
- アドレットは何か違う、とゴルドフに言うナッシュ
- ED
構成
全体
チャモvsアドレット・ハンス、決着、3~7分。
フレミーを疑うハンス、8~9分。
アドレットの説、砦の主と七人目はグル、10~19分。
アドレットに対する不信と信頼、19~22分。
バトルシーンが今回は三分ぐらいしかなかったのは驚きです、非常にテンポのいいやり取りで見応えがありました。戦う手段をあれこれ尽くして、最後は意外な方法で、というか半ば力技でしたが。
そして今回は推理も一歩進んだようです、新しい事実が解明されて否定ばかりされている気もしますが……。
エピソード
- 二人掛りで何とかチャモを押さえ込むアドレットとハンス。「前から結界を知っていたか?」というアドレットの問いに首を振るチャモ。ハンスはその後、アドレットを逃がした事でモーラに責められる
- ハンスから「お前はフレミーに憎まれている」と言われるアドレット、特殊な火薬を使いフレミーを呼び出す。フレミーに自説を披露するが証拠と共に否定される。しかしフレミーはアドレットの事を信じられるかもしれない、と言う
- ハンスは自分の事を最初から姫と知っていた、と話すナッシュ
ハンスにわざわざ憎まれていると言わせていますね。このフリがそこまで活きたとは思えないんですが、毎回信じるなという事を誰かに言わせているのは視聴者を疑心暗鬼にさせる方法なのかもしれません。
これらのエピソードの中でナッシュとゴルドフだけが少し浮いていますね。別行動をしたままで今後どういう行動に出るのかはまだ分かりません。しかし視聴者的にはハンスが疑わしいとはとても思えないので、この辺りがどう絡んで来るんでしょう。
その他
フレミーは何と言って別行動に出たのか?
作中でしっかり描写されていたでしょうか? アドレットに特殊な火薬を使って呼び出されたフレミーですが、その時モーラと行動を共にしていました。どうやって単独行動に出たんでしょう?
次の話で明らかになるかもしれません、少し気になったので。
勇者と疑心暗鬼
”信じるな”という話は逆に”信じろ”という話だったりします。疑って当然の状況だからこそ、信じろという。
この作品はファンタジー+コンゲーム(騙し合い)という位置付けだと思いますが、勇者という設定もしっかり活きているようです。アドレットというキャラクターやハンスのイケメンぶりもしっかりと描写されていますね。
一見、相性の悪そうな組み合わせですが、見事なレベルで融合しているんじゃないかと思います。さて、これからどうなるやら。
という辺りで9話の分析を終わります。