アニメ「絶園のテンペスト」21・22話のシナリオ分析
アニメ『絶園のテンペスト』のシナリオ分析、今回は21・22話です。
21話の内容は、過去に戻った葉風が愛花と出会い犯人を推理。その結果、犯人は愛花だと分かり、それを葉風はそれを無理にでも止めようとするが敗北して失敗する。
22話の内容は、愛花の死の真相を葉風が吉野と真広に伝えます。すんなりと受け入れた二人は始まりの樹の大木(御柱)を破壊する作戦へと考えを移行します。
21話のミニッツライナー
まずはこの方法で全体の構成を見ます、詳しいやり方は以下。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ、映像内で起こった事を文字にして並べます。およそ一分を一行で書いていき、見直した際に分かりやすいよう「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- OP
- 海上に巨大な始まりの樹が出現
- 愛花が絶園の魔法使いだと分かる
- 葉風の話をすんなり受け入れる愛花
- 始まりの樹を壊さないと10年以内に文明が破壊されると話す愛花
- 始まりの樹は試験だという説があがっている、と山本が言う
- 始まりの樹は善悪が分かりにくいようになっている、と山本
- 一緒に始まりの樹を倒そうと言う愛花
- 愛花の推理、愛花殺しの犯人は愛花自身
- 自分が死ぬ事で葉風が始まりの樹を破壊すると決断したから、と語る愛花
- 時間を越えるからそんな因果も存在する、と愛花が言う
- 認めないと怒る葉風、これは悲劇だとも
- テンペストのあらすじを語る愛花
- 吉野が泣いたと葉風が言うと、愛花が葉風を殴る
- 愛花を魔法で縛る葉風 CM 葉風にあっさりと振りほどかれる
- 葉風と愛花の戦い、愛花のモノローグ
- 10才の頃から絶園の魔法使いだという自覚があった、だから誰も近寄らなかった。吉野と真広以外は
- 世界の命運など知らないと言う葉風、愛花も同じだと言う
- 葉風を倒す愛花、絶園の樹の力は始まりの樹の力だと言う
- 葉風を気絶させる愛花、歩いて行く
- 目覚める葉風、愛花の元へと走るが既に死んでいる
- 葉風への手紙が置いてある、吉野と真広へのメッセージも
- 墓の前で泣く葉風
- 特殊ED 翌日の真広と吉野の様子
構成
全体
始まりの樹の正体について、2~7分。
犯人は愛花自身、止めようとする葉風、8~24分。
CMは15分辺り、葉風が愛花を魔法で縛ったところです。いつもいいところで切りますね。
前・後編で分けましたが20話からの続きという点を考えると少しおかしいのかもしれません。しかし今回は引きもなくしんみりと終わりました、まぁ先の展開は気になりますが。
エピソード
- 巨大な始まりの樹が出現、どうやら始まりの樹のコアらしいという話
- 始まりの樹の正体は人類に与えられた試験
- 過去に戻った葉風が愛花と話す、愛花殺しの犯人は愛花本人だと判明。愛花を行かせまいとする葉風だが愛花に破れる、愛花は宣言通り自殺
ほとんどが葉風と愛花のエピソードでした、そして大きな謎がいくつも解明されました。
巨大な始まりの樹はいかにもラスボスという感じですね、後はそれを倒して終わりでしょうか? 予告ではまだひと波乱ありそうですが。
見せ場
巨大な樹といういきなりのインパクト、そして今までの謎がこれでほぼ明らかになりました。納得が行く行かないは置いておきます。
葉風と愛花の戦闘は大きな見所だと思うんですが、愛花の余裕っぷりが良かったですね。そして敗北した葉風のやるせなさも一つの見せ場と言ってもいいでしょう。
22話のミニッツライナー
では22話に入ります。
スタート
- OP
- 中学時代(?)の吉野と真広、初めて愛花に会う
- 始まりの樹の保護が主要国の間で決まったと言う早河
- 愛花の手紙を回収する葉風
- 吉野と真広に手紙を渡す葉風、全てが終わった後に開封
- 愛花の死の真相を受け入れる真広と吉野
- 自分の責任を問わないのか? と聞く葉風、愛花の責任だと答える真広
- 怒り出す羽村
- 羽村が真広と吉野を殴り飛ばす
- 気が晴れたと真広、絶園の魔法使いの立場について話す
- 始まりの樹を倒せと真広が言う、当たり所が悪かったと吉野 CM
- 御柱の現状、戦艦に囲まれている
- 絶園の魔法使いは各国に敵視されている
- 御柱を破壊する方法を語る山本・左門
- 鎖部の魔法は使えない、各国の力も借りられない、唯一力を持っているのは絶園の魔法使いのみ
- 作戦があると真広が言う、世界を背負うとも
- 真広の回想? 初対面の吉野・真広と愛花
- 呼び捨てが理にかなっていると真広
- ちゃん付けで呼ばれる事に驚く愛花
- 身内の責任は身内が取ると真広
- 吉野と真広の関係を話す山本と左門
- 恋人の責任を取ると言う吉野
- 回想 笑う愛花
- ED
構成
全体
吉野と真広が愛花の死の真相を受け入れる、2~9分。
御柱の現状と対策、9~22分。
CMは11分辺り、吉野が魔法で傷を治してというコメディックなシーンの後です。ちょっと珍しいですね。
前・後編に分けましたが回想シーンが入っています。冒頭の2分とそのあとは17~19分、そして最後の23分。この部分を分けるとややこしくなるのでまとめて分けました。
愛花に関するシーンはさすがにこれで終わりでしょうか? 手紙があるのでまた登場するとは思いますが。あ、そういえばキスがまだでしたね。
エピソード
- 愛花と初めて会った吉野と真広、取っ付きは悪いが最初から仲が良かった様子
- 愛花の死の真相を受け入れる吉野と真広、自分たちにも責任があると始まりの樹破壊の為の策を練る
- 御柱の現状について語られる、真広の作戦とは?
- 渡された手紙
真広の作戦がちゃんと語られていません、恐らく実行時に回想かナレーションとして語られるんだと思います。常に読者を驚かせようとしている作者さんですね。
後、残った謎は手紙の内容ぐらいでしょうか。
見せ場
今回の見せ場はどこだったんでしょうね? 羽村がブチ切れてましたが、羽村のキャラクターがしっくり来なくて多少の違和感はありました。
なら回想シーン辺りでしょうか、愛花の本性を知った上で見るとまた違う見え方がして面白かったです。
ではこれで21・22話のシナリオ分析を終わります。次回で完結になります。