アニメ「絶園のテンペスト」19・20話のシナリオ分析
アニメ『絶園のテンペスト』のシナリオ分析、今回は19・20話です。
19話の内容は、愛花の恋人が吉野だったと知る真広、久しぶりに出会った二人はその事について話し合う。愛花が好きだったと自覚する真広。葉風が過去に戻って愛花殺しの犯人を突き止めると言い出す。
20話は、葉風が過去へ行き愛花と出会います。そして愛花が絶園の魔術師だと知ります。
19話のミニッツライナー
まずはこの方法で全体の構成を見ます、具体的な方法は以下。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして書いて行きます。その際には後で読んで分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ見ながら記事を書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- OP
- 互いの事を考えながら歩く吉野と真広
- ニュースで二人の魔法使いについて語られている
- 葉風が絶園の魔法使いと戦っている事に頭を抱える山本、その前に葉風が現れる
- 真広の回想 ラーメンをすする愛花に呆れる真広
- ボロボロの羽村、星村が鍛えている
- 山本の説、樹は宇宙人の文明破壊兵器説を聞く葉風
- 反論する葉風
- 始まりの樹が兵器だとして、人に制御されているのはおかしいと言う葉風
- タルと人形を回収してくれと葉風が言う
- 墓場を歩く真広、吉野とバッタリ出会う CM
- 愛花の恋人と吉野の恋人について聞かせろと言う真広
- 愛花と付き合っていた事を真広に話す吉野
- 殴る理由はないと言う真広
- 愛花が好きだという自覚もなかったと話す真広
- 愛花の死を悲劇の為にしないように生きていると話す吉野
- 隠していた自分を疑わないのか? と問う吉野
- 愛花が好きな事を再確認する真広
- 吉野と真広の和解に動揺する左門
- 吉野・真広・葉風のイチャイチャ
- 何の為に戦うかより誰の為に戦うかだと語る葉風
- 自分の戦う目的のなさに迷う羽村
- 愛花殺しの犯人を捜す為に過去に戻ると言う葉風
- ED
全体
構成
葉風の行動、2~6分。
山本の説、7~10分。
吉野と真広の会話(愛花の恋人話)、11~18分。
何かの為に、19~22分。
次回への引き、23分。
CMは11分辺り、吉野と真広が出会って何が起こるのか、というところです。
細かく分けましたが基本的には前・後編。前半に継続エピソードがズラッと続き、後半の吉野と真広の会話へとつながっています。
そういえば山本の説が語られるのは今回で二度目です。随分強調して来ますね、ミスリードじゃないんでしょうか? そういえば副題はシビライゼーションブラスターとありましたが。
エピソード
- 吉野が愛花の恋人であると知った真広、吉野と偶然出会い本人の口から話を聞く
- ラーメンをすする愛花が受け入れられない
- 後一つの果実で絶園の樹が復活する
- 星村に鍛えられる羽村、自分の目的のなさに迷う
- 樹の正体は?
- 葉風が過去へ戻ると言う
完結エピソードは上の二つのみ、しかしラーメンをすする愛花のエピソードはどういう意味があったのか少々頭をひねります。真広はそんな愛花が好きだったという辺りでしょうか?
見せ場
戦闘シーンはほぼなかったですね、それより吉野と真広の会話がメインでした。互いに好きだった人の事を語るだけのシーンなんですが、なぜか見入ってしまうものがありますね。
20話のミニッツライナー
では次の20話の分析に入ります。
スタート
- OP
- 軍の手でタルと人形が見つかる
- 過去に戻る方法を図に描く葉風
- どんな真実であれ伝えると話す葉風
- 反対意見は無し
- マッサージ機を使う葉風、左門がカツラを付けているという嘘を吐く
- 愛花を殺した犯人は自分かもしれないと話す葉風
- 怖いのは愛花の死がつまらない・無意味な理由だと言う葉風
- 吉野が愛花を生き返らせる方法はないかと葉風に相談する
- どうにもならないと答える葉風
- 例え恨まれても好きな相手に一生憶えて貰えるなら本望と考える葉風
- 葉風の時間移動の儀式、成功
- 島に戻った葉風 CM
- しばらく連絡は取らないと人形を使って左門たちに伝える葉風
- 最悪のケースについて話す左門、葉風が愛花を殺した可能性
- その場合、真広は葉風を殺すという、吉野はそんな事ありえないと言う
- 羽村が星村を投げ飛ばす
- 始まりの樹を守る活動が広がっている、と早河
- 吉野たちの街へ着いた葉風、いきなり愛花と出くわす
- 愛花に声をかけられる葉風、誤魔化す葉風
- 魔法でビルの屋上へ飛ぶ葉風、独り言をしていると愛花が来る
- 葉風を始まりの樹の縁者だと指摘する愛花
- 愛花が絶園の魔術師だと名乗る
- ED
構成
全体
葉風が過去へ戻る準備、様々な憶測、2~11分。
過去へ飛んだ葉風、愛花と出会う、12~23分。
CMは13分、葉風が過去へ戻った後です。
今回はおおよそ前後編、まぁ話として完結はしていませんが。
エピソード
- 葉風が過去へ戻る方法を説明し、準備の後で過去へと戻る。そこで愛花に出会い、愛花が絶園の魔術師だと知る
- 様々な可能性、犯人は葉風説・犯人は吉野説(ミスリード?)
- 始まりの樹を守る運動が広まっている、このままの方が平和なのでは、と
- 羽村が星村を倒せるほど強くなっている
どのエピソードも完結したとは言えませんが、主軸となっている上の二つは直ぐに終わるでしょう。犯人の可能性についてはいくつか触れられていますが、恐らくミスリードも含まれていると思います。
見せ場
このエピソード自体は予想していなかったものなので十分な意外性があったんですが、その中でも吉野と葉風の関係や謎が明らかになるドキドキ感。そして何と言っても愛花が絶園の魔術師であるという事実でしょうか。
まぁこれは予想していた人も居たようですが。
という辺りで19・20話のシナリオ分析を終わります。そろそろ佳境ですね。