シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「絶園のテンペスト」9・10話のシナリオ分析

 アニメ『絶園のテンペスト』のシナリオ分析、今回で9・10話です。

 

 9話の内容は、死んでいると分かった葉風に見切りを付ける真広、左門と取引しようとする。そこに何か思い付いた吉野が愛花の恋人を教えるといって割り込む。

 10話の内容は、吉野が葉風は二年眠らされていたという説をぶつける。しかし実験によってその説が間違っている事が分かる。それでもその時の動揺する左門の様子から葉風が

 

 

 

9話のミニッツライナー

 シナリオを分析するに当たり、この方法を使います。説明は以下。

 

ミニッツライナーとは?

 シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いていきます。その際には見直しやすいように「誰が、何をした」という形にします。

 

 しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. OP
  2. 葉風は既に死んでいる(前話の繰り返し)
  3. 夏村vs軍。魔具によって通信できていた理由
  4.  死んでいるのを否定する葉風
  5.  漂着時期を考えて認める葉風
  6. 夏村vs軍、「やったか!?」からの戦車を供物にする夏村
  7.  軍を圧倒する夏村
  8. 葉風を見限る真広
  9.  真広が左門に取引を持ちかける
  10.  動揺する左門 CM
  11.  左門が真広に望みを聞く、愛花の犯人の特定と答える真広
  12.  思案しつつ受け入れる左門
  13.  真広が葉風に話しかける
  14.  真広が葉風との会話で愛花との会話を思い出す
  15.  回想 愛花との会話、皆が幸せになる話があると言う愛花、タイトルはテンペスト
  16.  何かを決心する吉野、真広から銃を奪おうとする
  17.  吉野と真広のいさかいに混ざる左門
  18. 夏村の前に現れる山本
  19. 吉野が真広を説得、葉風が犠牲になってもいいのか? と
  20.  吉野は葉風を戻す方法があると言う、話に乗るなら愛花の彼氏を教えるとも
  21.  動揺する真広、と左門。真広が吉野の話の乗る
  22.  状況が変わった事に驚く葉風
  23.  吉野が自説を語ろうとする
  24. ED

 

 

構成

全体

 自らの死を認める葉月、2~7分。

 真広が左門に取引を持ち掛ける、8~15分。

 吉野の思惑、16~23分。

 CMは10分前後、今回は早めです。後半の展開の方が大きいからでしょうか。

 

 吉野・真広と左門のやり取り、それと夏村と軍の戦いしか出て来ません。作中の要素がその二つだけなので非常に見やすいです。夏村の戦闘シーンも二回ほどしかないようですね。

 

エピソード
  • 自らの死を受け入れる葉風
  • 葉風を見限り左門に取引を持ち掛ける真広
  • 愛花の言葉を思い出し行動に出る吉野
  • 軍との戦いを優位に進める夏村

 

見せ場

 夏村の戦闘シーン。

 ブレない真広と動揺する左門、後半で愛花の恋人の話が出て来た際に「何を言っているんだ……?」という左門の突っ込みはごもっともで、しかもかなり面白かったです。

 

役割

 戦闘の数が少なかったですが、一応左門はラスボスに当たります。そして彼とのやり取りで全てが決まって決着がつくはずだった。それが意外な真実によって覆される、というのが一つの定型です。そう考えるとこの話はかなり逸脱していますね。

 だからこそ、ここからがこの作品の本領発揮というところでしょうか。悲劇で終わらせない為にどんな行動に出るのか、というかワンクールの12話でどこまで進むのかが今は一番気になってますが。

 

 

10話のミニッツライナー

  では10話に入ります。

 

スタート
  1. OP
  2. 吉野の検証開始
  3.  葉風はまだ負けていない
  4.  左門はこの状態を想定していた
  5. 夏村vs山本、開始
  6. 葉風にとって不利な状況を左門が作っただけ、と吉野が言う
  7.  左門にはまだ策がある
  8.  左門が時間の檻を破れるか? と吉野に問う
  9.  時間の檻は嘘だと言う吉野
  10.  吉野の説、左門が二年間葉風を眠らせていた
  11.  骨も魔法で何とかした、と吉野
  12.  左門が吉野の説を否定、証拠を問う吉野
  13.  動揺する左門
  14. CM 夏村vs山本、軍の支援攻撃が結界を爆撃
  15. 葉風が左門の態度に疑問を持つ
  16.  悩んだ末に案を思いつく左門
  17.  左門の提言、タルに文字を刻む実験、タルが同一なら文字が出来る
  18.  葉風が文字を刻む、吉野が確認
  19. 夏村に敗れた山本、星村が来る
  20. 自信を取り戻した葉風、方法はきっとある、と
  21.  真広は判断を保留
  22.  時間の檻を破るぞ、と葉風が言
  23. ED

 

構成

全体

 吉野の説、今までの否定、2~5分。

 吉野の仮説、6~14分。

 左門の反論、15~19分。

 再思考へ、20~23分。

 CMは14分前後、吉野の仮説が思ったより長かったようですね。

 

 今回は吉野の説が否定されるだけなんですが、それだけで23分行ってしまいましたね。その裏で葉風が自信を取り戻すという話でした。

 区切り方はちょうど左門と山本の戦いが挟まれていたのでそこをポイントにしました。

 

エピソード
  • 吉野の仮説が左門の実験によって否定される
  • 葉風が左門の動揺を見て自信を取り戻す
  • 夏村と山本の一騎打ち、山本が敗れるがそこに星村が現れる
見せ場

 吉野が仮説を出して左門を翻弄する回でした、しかし中心的に描かれたのは動揺する左門。感情が一番動いたキャラは左門だったんじゃないでしょうか。

 タルに文字を刻む実験もドキドキするものがありましたね。魔法という良く分からないものがどう作用しているのか分からない。その実験によって吉野の説は破られる訳ですが、ここから葉風が息を吹き返して──、となっています。

 

 もちろん夏村と山本のバトルも見所で、山本の状況と吉野の心境がリンクして描かれているのも面白かったです。

 

役割

 この回はどういう役割を持っているんでしょうね? クライマックスへの準備段階なんでしょうか。12話以降がどうなっているのか分からないので、現段階では判断がつかないです。

 

 

 

 という辺りで9・10話のシナリオ分析を終わります。