アニメ「ハマトラ」4話のシナリオ分析
アニメ『ハマトラ』、今回は4話のシナリオを分析していきます。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体を見ます、詳しい方法は以下。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行にして書いて行きます(時間は多少ズレている場合があります)。その際には後で見た時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら分析している為、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- モラルの逃げた家を調べるアートたち、証拠は全て消し炭に
- ハニーとスリーが登場、電話をスルー。ゲームのような画面
- ハニーとスリーが狙撃者を倒す、ハニーの能力は未来予知
- OP
- 横浜安全倶楽部のPV、ナイスたちが出演している
- 前回のバケモノの理由付けに作られた
- 動画に文句を付けるムラサキ
- 空港で漫画を読むスリーを注意するハニー
- ナイスたちの動画が二位に、一位は演じ手の動画
- 鞄を間違って持っていかれたハニー。十代の拳銃事件が続いていると話すアートとガスケ
- 逮捕者の供述は頭にアドレスが浮かんだというもの
- 人生は短いと話すバースデイ。ハニーが黒服たちに連れ去られる CM
- 銃を持った十代が一斉蜂起するとナイスに話すアート
- ナイスにモラルの話をしない事をガスケに突っ込まれるアート
- 鞄の持ち逃げを黒服たちに注意されるハニー、スリーが能力で助け出す
- 黒服たちは拳銃のパーツを持っていた。ネコも頭にアドレスが浮かぶ
- ナイスがアートたちに推理を披露する、動画のモスキート音でアドレスを流していた
- 動画配信者はモラルによって能力を与えられていた、能力は映像だと美形に見えるというもの
- モラルに撃たれる動画配信者。アートの元にハニーから電話、銃の密輸を解決すると言う
- 鞄の持ち主の元へ行くハニー、部品で分ければ密輸が楽になると解説
- ハニーが能力で集団蜂起の場所を特定、十代を次々と逮捕する
- 今回の事件は遊びだとナイスが断定する
- クシャミをした子供にコートをかけてやるモラル
- ED
構成
全体
前回の影響、1分。
ハニーとスリーが登場、ハニーの能力説明、2~3分。
横浜安全倶楽部のPV、5~7分。
事件発覚、十代の拳銃事件とハニーが連れ去られる、8~16分。
事件解決、アドレス入手方法を推理、蜂起場所を特定、17~22分。
子供に優しいモラル、23分。
CMは12分辺り、ハニーが連れ去られた後です。事件・事故の後というのはCMに入る一つのパターンですね。
事件が始まってから情報がギュウギュウ詰めなんですが、序盤の動画で3分ほど使ってます。
ラストも引きとしては強いものではなく、モラルが別の側面を見せるシーンでした。最初の登場時から話していたように、子供の不平等が許せないというのが本質的な動機なんでしょうか。
エピソード
- 証拠は全て消し炭にするモラル。今度は能力を与えた人間に動画を作らせ事件を起こしていたが、反発すると銃で殺す。寒がる子供にコートをかけてやる優しさを見せた
- ハニーが能力で未来予知をし、狙撃者を倒す
- 空港でハニーの鞄が他人の物とすり替わってしまった。その鞄が元で黒服たちに連れ去られるハニー、しかしすぐにスリーによって助け出される。間違えて鞄を持って行った男の元へ行き、自分の鞄を取り返して十代の蜂起場所を特定する
- PVに出演したナイスたち、十代の拳銃事件と集団蜂起についてアートから話を聞く。銃の入手方法は頭にアドレスが浮かんだという不可解なもの。自分の推理をアートたちに話すナイス、ハニーによって蜂起場所を特定されて銃を持った十代を取り押さえる
- 人生は短いと話すバースデイ
二つの事件が絡んでいるのでややこしいです。しかし基本的に一話で完結しているので、継続エピソードはモラルとバースデイの発言ぐらいでしょうか。
事件逆算
一応、推理のある作品なので、どういう形で情報が出てどう解決されるかを見てみたいと思います。
- 集団蜂起を止める
- 動画のモスキート音で若者にだけ分かるように拳銃入手のアドレスをばら撒いていた
- 集団蜂起の情報
- 頭にアドレスが浮かんだ
- ナイスたちの動画が二位になる、一位の動画は演じ手のもの
逆から見るとこんな感じ、序盤の動画が誘導になっているのが分かります。推理に関しては一気に飛びましたね、ヒントらしきものは無し。
更にもう一つ事件があるのでそちらもやってみたいと思います。
- 集団蜂起の場所を特定
- 鞄を間違えて持って行った男を捕まえる
- 黒服たちは拳銃のパーツを持っていた
- 黒服たちに連れ去られるハニー
- 誰かに鞄を持って行かれたハニー
流れをザッと説明すると、鞄を持って行かれた事で間違って連れ去られるハニー。鞄の中身が銃のパーツだと分かり、アートに連絡する。鞄を間違えた男を捕まえて能力によって蜂起場所を特定する。
とこうなるんですが、二つの事件が絡んでいるせいか分かりにくい。一度見ただけで理解できる人は少なくともこの記事を書いている人間よりは頭がいいです。
では分析ですが、完全に巻き込まれたパターンですね。鞄を間違えた相手が犯罪者というのは映画でも見る一つ手法です。最後に集団蜂起の場所を特定していますが、これは頼まれたからやったというものでハニーにとって必要なものではなかったですね。
鞄を間違えられる事で拉致られるが直ぐに救助される、これぐらいシンプルに言ってもいいのかもしれません。
その他
銃の組織とモラルのつながりは?
しかし良く分からなかったのはここです。銃を密輸している組織があるのはわかったし、モラルが動画でその情報をバラ撒いているのも明らかになりました。では銃を密輸していた組織とモラルの関係はどういうものだったんでしょう? モラルが指示を出したり関係を持ったというシーンが一つもありませんでした。
まぁ推測できるのでなくても問題ないといえばそうなのかもしれません。でもちょっと気になったので書いておきます。
主人公たちを遊ばせる
事件の情報はギュウギュウに詰まっているのに無駄に主人公たちに遊ばせています。これにちょっと引っ掛かりがあったんですが、今回バースデイの台詞に「人生は短い」というものがありました。
能力者は学園に行っていたようです、もしくは能力を持っていると短命になるんでしょうか? とにかくそういう設定がありそうですね、なのでとりあえず遊ばせるという感じでしょうか。
単にそういうシーンを入れたいだけかもしれませんが。
という辺りで4話のシナリオ分析を終わります。