アニメ「ハマトラ」3話のシナリオ分析
アニメ『ハマトラ』3話のシナリオ分析をしていきます。調子が良くないので一話ずつです、できればもっと数をこなして行きたい。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます、やり方は以下。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いていきます。その際に後で見た時に分かりやすいよう「誰が、何をした」という形に(出来るだけ)します。
しかし一話ずつ見ながら書いている為、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- ミニマムホルダー殺人の動機が分かる。ミニマムは成功へのチケットと話すガスケ、否定するアート
- アートの回想 アートに気をつけろと言うナイス、その資格がないとアート
- OP
- 青少年保護健全平等組合の理事から依頼、ファイルダー学園のスキャンダルをつかめ、と
- ミニマムを持つ子は優遇される、それが不平等だと話す理事
- ナイスは断ろうとするがネコが受ける。理事と秘書の会話、ムラサキは学園出身者二位
- 息子が帰って来ないと話す理事
- 青少年(略)の活動について話すガスケ
- 警察から連絡があったと理事に話す秘書
- モラルに特殊な薬品を青少年(略)から受け取っていた事を追求するアート
- 薬品は後発ミニマムホルダーの研究だと話すモラル
- 不平等について語るモラル
- 弱い人間が踏み出せば世界が変わると話すモラル
- アートはミニマム能力が発現しなかった、努力でのし上がったと話すモラル。その胸ぐらをつかむアート
- 次は逮捕状を持って来ると言って去るアート CM
- 理事の演説に介入するバケモノ、そのバケモノをスキャンダルに仕立て上げると言う理事
- バケモノが理事をお母さんと言う。モラルからアートに電話、自分の元に少年がやって来た、力に適正がないとバケモノになる
- 後悔する理事に説教するナイス、バケモノがノビノビしていたと言う
- 占いをやっているバースデイとレシオ、マスターに止められる
- アートがバケモノの行動を分析する
- 警察がバケモノを取り囲む、が確保できず
- ナイスが登場、バケモノを三発連続で殴る
- 歴代一位のナイスを倒したいと話すモラル(EDが背後で流れる)
- 秘書が援助を打ち切るとモラルに電話、他にアテはあるとモラル
構成
全体
ミニマム優遇社会の説明、青少年(略)の依頼を受ける、1~7分。
青少年(略)の活動、モラル登場、8~15分。
バケモノが現れる、倒す、16~22分。
引き、モラルの標的はナイス、23~24分。
どこで分けるか難しい、情報がかなり詰まってますね。EDが映像や台詞のバックで流れているというのはたまにしか見ない方法です。
CMは15分辺り、バケモノが一瞬姿を現し、アートがモラルの元から離れた後です。普通ならバケモノを出してからCMに行くところだと思うんですが、そうなっていない理由は何でしょう?
エピソード
- 青少年(略)の理事がファイルダー学園のスキャンダルをつかんで欲しいと依頼する。ムラサキが調査するが見つからず、理事の演説を邪魔したバケモノをスキャンダルにしようとするがバケモノは理事の息子だと分かる。息子は倒され、依頼もうやむやに
- ナイスは超能力の学園へ行っていたが、能力が開花しなかった
- 青少年(略)から特殊な薬品を受け取っていたモラル、アートにその事を追求される。薬品は後発ミニマムホルダーの為だと言うが自分との関係は否定、能力に適正がない者がその薬を使うとバケモノになると話す。モラルの標的はナイス
- ファイルダー学園出身者の歴代二位はムラサキ、一位はナイス
今回は事件が一つだけだったようです、毎回二個解決するという縛りはないようですね。なぜかアートの過去について触れられていましたが、順番的にはムラサキが先では? と思うのは自分だけでしょうか。それともナイスと境遇が同じようなのでセット扱いなんでしょうか。
中心になっているのはモラルというキャラクター、恐らくラスボス的な位置付けなんでしょう。思った以上に早く登場しました、そして動機も明かしてくれました。まぁナイスとの関係は今後また語られるんでしょう。
見せ場
モラルとアートの会話部分でしょうか? アートの心情は良く分かったんですが、モラルの動機がその前に語られていた青少年(略)の理事と同じだったのはちょっとどうなんだろうとは思います。殺人についての話は言っている論理が良く分かりませんでした。
バケモノ登場から一気にアクションが増えましたね、しかしムラサキの能力がどういう物なのかいまいち分かっていないのは自分だけでしょうか?
バケモノの同情しておきながら三連打を決めるナイスにも少々違和感がありましたが……、余りケチをつけるのもなんなので止めておきます。アクションとしてはカッコ良かったです。
その他
能力の順位?
ナイスが歴代一位らしい能力者の順位ですが、何を基準に決めているのかは良く分かりません。ナイスの能力がそれほど秀でているようには感じないからです。
それこそ某ディオレベルの時間を操る能力なら分かるんですが。
まぁモラルに狙われるのに一位にする必要があったというところでしょうか。そうなると個人的なつながりは無いんでしょうかね? その辺りも今後分かるでしょう。
過去が少しずつ明らかに
エピソードの順番が巧みですね。2話で教育者に対する不信感があって、3話はその学校そのものが登場しています。そうやって徐々に過去が明らかになるような依頼や事件が起こっていくんだと思います。
作品によっては匂わせるだけで、シリーズの最後にその事件が明らかになるというパターンも存在するので、この展開は意外でした。
という辺りで3話の分析を終わります。