アニメ「グレイプニル」11話のシナリオ分析
アニメ『グレイプニル』のシナリオ分析、今回は11話です。
内容をザッと説明すると、円をボスとする集団から逃げた修一たちチームは山から戻ります。そして敵集団の生き残りと対面した修一は彼に自らの手でトドメを刺す、そんな感じです。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体を見ます、詳しいやり方は以下。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いていきます。その際に後で見た時に分かりやすいよう「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いている為、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 人が多く死んでいる事で宇宙人を責めるエレナ
- あなたを殺したらこの争いが終わるのでは? とエレナ、死んだ人は戻らないと宇宙人。首に掛けた手を下すエレナ
- 敵集団から逃げ切った修一たちのチーム、このままコインを100枚集めようと言うクレア
- 小柳の発言で引き返す事に決まる
- 小柳と相原が話している、殺し合いを演じた事で自分を責める小柳、あなたを信じると相原
- 村上と勇の会話、後悔する勇、塾が一人だったと言った修一への疑問を口にする
- 修一とクレアの会話、的が全員死んでいてくれたらと話す修一
- 能力を使って戦わないとという意志が強くなっている、と修一
- 翌日、学校で千尋と話す修一、他人のフリをする・危険を感じたら連絡しろと修一が提案
- 虻川が学校に来ていない
- 全身ヤケドの死体が見つかったと修一に話すクラスメート
- 宇宙人に消えた記憶を教えろと言う修一、コインと引き換えに体を戻すと言う宇宙人
- 誰より先にコインを100枚集めると言う修一
- 同胞を集めて貰えれば問題ないと話す宇宙人
- 敵集団の生き残りと対面する修一
- 修一と生き残りの戦闘、生き残りを投げ飛ばし虻川の事を聞く修一
- 虻川は死んだと話す生き残り、修一にクレアから電話
- 逃げる生き残りに銃でトドメを刺す修一
- 宇宙人の回想 女学生との会話、コインを集める気がないと言う宇宙人
- コイン集めの方法を宇宙人に提案する女学生(名前はほのか)
- ほのかが山田塾の生徒たちの写真を宇宙人に見せる
- 宇宙船の墜落現場に群がる男たち、学生服の男が立ち塞がる。変身する男たち、をほのかという名前の能力で殺す学生服
- ED
構成
全体
前回の引きの続き、エレナと宇宙人の会話、1~2分。
引き返す修一たち、敵集団との戦いの影響、3~11分。
修一の覚悟、生き残りと対決してトドメを刺す、12~18分。
コイン集めの方法が決まった経緯、19~21分。
次回への引き、新キャラ、22分。
CMは11分辺りでしょうか、修一が宇宙人に「聞きたい事がある」と言った後だと思います。前回のエレナが宇宙人の元へ行ったのと似た引きになってます。
今回はゴチャゴチャしてますね、内容は主に敵との戦いを終えてその影響が主人公や味方チーム、そしてクラスメート(虻川)に出たという辺りでしょうか。なので綺麗な起承転結や序破急の形にはなっていません。
そういえばOPがありませんでしたね、初回や最終回でもないのにこれは珍しいと思います。
エピソード
- 戦わないといけない、と考えるようになった修一。宇宙人の元へ行き記憶を戻せというが宇宙人から戦いを降りる提案をされる。それを断った修一は敵集団の生き残りと戦い自らの手でトドメを刺す
- 虻川が学校に来ていない、虻川は死んだと生き残りが言う
- 宇宙人を責めるエレナ、宇宙人を殺しても死んだ人は生き返らないと気付く
- 死者を出したこと(敵を含めて)で自分を責める小柳、あなたを信じるという相原
- 戦いと修一への疑問を口にする勇
- 宇宙人と接触したほのかという女の子、宇宙人にコインを集める方法を教える
- 学生服の男がほのかという女の子の能力を持っている
メインエピソードは修一の変化、他はチーム内での戦いの影響と宇宙人のエピソード辺りでしょうか。冒頭の宇宙人の元へ現れたエレナのエピソードは修一の行動と対になっているようです。戦いをやめたいエレナと戦う気になった修一という対比でしょうか。
チームの中で起こった後悔や疑問は今後どう発展して行くんでしょう? といっても収束するか分裂するかの二択しかない訳ですが。
それと気になるのはほのかという女の子の存在ですね、修一が居た塾の一員だったようですが、この辺りもどう関わって来るのかまだ良く分かっていません。
見せ場
冒頭で涙を見せたエレナですが、これに感情移入できた人は少ないでしょうね。まだ全容が分かっていないので、分かった後に見ると変わって来るというやつでしょう。
生き残りとの戦闘シーンがありました、思ったよりアッサリしたものでしたが修一の変化を見せるのにいいシーンでした。
そして新キャラが二人出て来て、謎も散りばめてあります。戦闘後の事後処理のような回なんですが、面白かったんじゃないでしょうか。メモを取りながら観ていると客観的な評価が出せません。
その他
修一の変化が早い
思った以上の速度で修一が変化しています。自分から戦う意志を持つのは分かっていたんですが、もっと終盤だと思ってました。今後、修一はどう変化して行くんでしょう? そういう点でも気になるんですが、アニメの13話でどこまで行けるかは疑問です。
虻川
死んだという事になってますが、本当でしょうか? 前のフリではなぜか尻尾の切れた動物の死骸と一緒に居ました。彼がやったのは間違いないでしょう。
そんな彼がなんの説明もなしに死んだとは思えない、なので生き残りの男が口にしていたように二面性があった、まだ生きていると考えるのが妥当でしょうか。アニメ内でその姿が見れるかどうかは分かりませんが……。
という辺りで11話の分析を終わります。