アニメ「グレイプニル」7話のシナリオ分析
アニメ「グレイプニル」7話のシナリオ分析。7話は修一と猫耳少女の千尋が子供の能力者、スバルと戦い着ぐるみとは違う形に変形する回です。
ミニッツライナー
シナリオの分析にはまずミニッツライナーという方法を使います。
ミニッツライナーとは
まず説明。これは映像内で起こった事を「誰が、何をした」という分かりやすい形にして書き出し、全体の構造を見る方法です。一分ずつで区切り、おおよそ一行で書いていきます。
しかし完結していない作品を扱う場合、重要な部分が把握できていないので、見逃しや書き逃しが出て来る可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 女リーダーがエレナとの過去話をクレアに語る
- エレナが人殺しとは信じられない、と言う
- OP
- スバルが味方を手にかけようとする、エレナが止める
- 財布を探す着ぐるみ(中には千尋)
- 氷川を殺した事を告白する修一
- 死臭を嗅ぎつける修一、恐れる修一と千尋
- クレアの契約終了、仲間の元へ戻る
- カメラ男(池内)の録画映像を見るクレア、修一を探しに行くと言い出す
- 長髪の村上がクレアの護衛に
- 着ぐるみとスバルが出会う、いきなり握りつぶされる
- クレアと村上の会話、村上に守るものなし
- クレア、チームに入った理由はたまたま。修一が大事だと言うクレア
- 立ち上がる潰れた着ぐるみ、中に居た千尋と融合?
- 猫型の化け物に変形
- 猫型とスバルのバトル
- 記憶を共有している修一と千尋
- 猫型とスバルのトドメの一撃、に割って入るエレナ
- エレナを攻撃しようとする修一、千尋が修一の知らないエレナの記憶を見る
- 倒れる猫型
- 宇宙人の夢(回想?)エレナが望みを叶えるシーン
- エレナ、スバルをしつける
- クレアと村上が元に戻った着ぐるみとその中の千尋を見つける
- ED
構成
全体
アバンの1~2分はエレナの説明、OP後の4分にスバルの説明。
財布を探す修一と千尋、それを探しに出発するクレアと村上5~10分。修一・千尋vsスバル戦が11~20分。
エレナの説明とスバルとの関係21~22分。
序盤と中盤の区切りが難しいところですが一旦こうしました。いつもとは少し構成が違っています。
頭と尻をそろえる
序盤でエレナが本当に人殺しか? という問いが再出します。そしてスバルの人物説明が少し。そこから終盤にまたエレナの情報が出て来る。
頭と尻でオチを付けたり関連を持たせるのは常套手段ですね。
やったこと
修一と千尋がスバルと戦い惨敗。しかし新たな形になって再戦、決着がつきそうなところで止められる。
クレアと村上が二人を探しに出発、発見。
こんなところでしょうか。
それでもエレナの謎が深まったり着ぐるみの性能や仕組が明かされていない事で惹きつけられます。今回のバトルシーンも大型の敵との対決という特徴的なものでした。
その他
出し惜しみしない
今回一番の見所はタイトル通り「変形」でしょう。普通のバトル物なら連戦の後でピンチになってようやく出て来るような要素ですが、それを三戦目で出して来ています。
この作品はいきなりボス戦をやったりと情報の出し惜しみをしませんね。その分、見応えはあるんですが、この先ネタ切れがしないかと心配になってしまいます。
大事な人、からのグチャグチャ
13分辺りでクレアが修一の事を大事な人だと言います。しかしその時には既に修一はスバルに潰されてグチャグチャになっている。
二つのシーンを往復して心理的効果を増すという方法の一つです。
着ぐるみの特殊設定
能力バトル物でもやはりこれが特徴的ですね。ニコ動のコメントでは着ぐるみの中に入った人間によって変形後の姿が変わるのでは? というものがありました。しかし変形する条件がグチャグチャにされる事なら簡単に使える訳ではないです。
この辺りもまだ良く分かっていないし、こうやって情報を小出しにしていくのも上手いなーと感心してしまいます。
そして今回の終盤でまた疑問になったのは、グチャグチャになった二人の体が元に戻っていたこと。これは着ぐるみの持っている能力なのか、それともエレナがコインで願いを叶えたのかは不明。
修一の記憶と過去の関係についても謎が増えたように感じます。これがアニメの中で解決するのかどうか……。
今回はバトルがメインでサービスシーンはほとんど無いようでしたね。エロ目的の方にはどうだったのか分かりませんが、見応えのある回でした。
ではこの辺りで7話のシナリオ分析を終わります。