アニメ「グレイプニル」5話のシナリオ分析
アニメ「グレイプニル」のシナリオ分析、今回で五回目の5話となります。
ミニッツライナー
シナリオを分析するに当たりミニッツライナーという方法を取ります。やり方の説明は以下。
ミニッツライナーの説明
映像内で起こった事を文字に書き起こし、全体の構造を見る手法です。文字にする際には「誰が、何をした」という形で分かりやすくし、一分ごとに区切りって書きます。
しかし完結していない作品を扱う場合、重要な部分やフラグが理解できていないので見逃す場合があります。ご了承ください。
スタート
- 女収集者が山の中を歩いている、その前に現れる男。
- 男が変身、女も変身。男は徒党を組んでいる。
- OP
- 両手が刃物の化け物(三辺)と向き合っている着ぐるみ(修一とクレア)
- 時間戻る、山の中を歩く修一とクレア。作戦会議
- 崖を登る二人、素顔を隠した方がいいと言うクレア
- 修一が人の匂いを嗅ぎつける。変身して匂いに近付く着ぐるみ
- 両手が刃物の化け物(三辺)と対面、4分の状態?
- 三辺と会話、自分の強さを知りたい
- 殴りかかる修一、受けられる、力負け
- 選手交代、クレアのパンチが入る、が効かず
- 強さは分かったから停戦しよう、通じず
- 三辺を銃で撃つ着ぐるみ、受けられる。が、出血。名を明かす三辺
- 技を試そうとする三辺、逃げる着ぐるみ、技発動
- 森の中、三辺に抱き付く着ぐるみ
- 着ぐるみを斬ろうとする三辺、の背後でクレアが銃を構えている
- 二人の存在に気付く三辺、クレアが銃を撃つと自爆すると分かる。変身を解く三辺
- 腕が手当てされている三辺、修一とクレアが話している、三人を盗撮する誰か
- 盗撮者(顔のデカイ化け物)が姿を現す
- 三辺が盗撮者を両断
- 三辺が修一・クレアと共に行動する事に。クレアが盗撮者のスマホを奪う
- スマホに敵の写真がある
- ED
構成
全体
OP前(アバン)に女収集者と組織らしきマークが出ます。これが1~2分。OP後に三辺と対面するシーンがあり、そこから時間をさかのぼって対面するまでが描かれます、4~8分。そして三辺との戦闘が9~17分。
最後は盗撮していた頭のデカイ化け物を倒して次の敵の存在を知る、18~22分。
時間の区切り方は前の記事で書いた通り、序盤・中盤・終盤に分かれています。これは脚本のクセでしょうか。
前後
序盤に登場した女収集者は再び登場するんでしょうか? それは分かりませんが、序盤で出す必要があった情報は組織のマークでしょう。ドクロに×を付けたようなマークです。
それが序盤と終盤に出ていました、同じ組織という事でしょう。
最初と最後をつなげるという方法はアニメのみならず映像表現には良く見られる手法です。
短い前フリ
4分で三辺と対面しているシーンが描かれています。クライマックスや「どうしてこうなった」というシーンを先に入れ、そこに辿り着くまでを描いて行くというのは良くあるんですが、三辺との対面シーンはその直ぐ後の8分です。
随分と短いですね。これだけ短い前フリというのは余り知らないんですが、単に意識していなかっただけかもしれません。
なぜ4分のシーンを入れたのか? パッと考え付くのは尺が余っていたから、という辺りでしょうか。他にも何か重要な意味があるかもしれません、これについてはまだ分かりません。
その他
一撃戦
今回の戦いは緊張感のあるものでした。最初の氷川戦では手数が非常に多く、アニメーションとしても見応えのあるものだったんですが今回は違いました。
一撃の重さが違うという事でしょう、戦いのパターンも違ったものになっていますね。こういう緩急の付け方というのもあるようです。
仲間?
今回、三辺が仲間になったようです。三辺は求道者という精神性を持っていて、男から見て悪いキャラクターではないと思いますが少し意外でした。
今後、チーム戦や仲間を疑うような展開になっていくんでしょうか。その辺りのバリエーションもあると更に面白いのかもしれません。
という辺りで5話の分析を終わります。こちらも放送に追いついてしまいそうですね。