シナリオ分析のブログ

完全に趣味のブログ。見返さずに投稿しているので誤字や意味の分からない箇所があると思います。

アニメ「グレイプニル」9話のシナリオ分析

 アニメ「グレイプニル」のシナリオ分析、今回は9話です。9話の内容をザッと説明すると、コインを探しに山へ入った修一たちのチームが他の集団に襲われるというもの。

 

 

 

ミニッツライナー

 シナリオを分析するのにまずミニッツライナーという方法を使います。

 

ミニッツライナーの説明

 ミニッツライナーとは、映像内で起こった事を文字にして書き出し全体の構造を見る方法です。その際に「誰が、何をした」という分かりやすい形にして、一分の出来事を大体一行で書いていきます。

 

 しかしこの方法は映画や完結した作品を扱うのに向いています。未完結の作品で行う場合、重要なシーンやフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

 

スタート
  1. 女リーダーの宣言、この無意味なゲームを終わらせる
  2. OP
  3. チームが三辺戦の場所へ来る、修一・クレアを疑う池内
  4. チームがドクロマークの場所へ
  5.  池内の情報、迂回する事に
  6. 索敵しつつ進行
  7. 休憩、春日が能力でスイカを作る、食べる
  8.  千尋がエレナとの会話内容を言いかけてやめる
  9. 進行方向で池内と対立
  10.  クレアの推理、敵に誘導された? 敵集団を発見
  11. 敵集団の会話、一人を捕まえて脅す作戦
  12. 逃げるがムカデのような化け物に足止めされる
  13.  ムカデvs着ぐるみ、投げられる着ぐるみ。女リーダーが捕まる
  14.  コインをよこせと言うムカデ、女リーダーの乳もみ
  15.  ムカデが女収集者の首を見せる
  16.  村上が首に同情、怒る
  17.  村上が変身、ムカデを殴り倒す
  18.  女収集者の首を墓に埋め、先へ進む
  19. 敵集団がムカデに追い付く、怪我を負ったムカデを殺そうという話に
  20.  敵集団のボスがそれを止める
  21. 春日が木のバリケードを作る、それを破壊してゴリラのような化け物がやって来る
  22.  村上の攻撃が通じない、クレアが着ぐるみに入るのをゴリラに見られる
  23.  ゴリラが着ぐるみに興味を持つ
  24. ED

 

 

構成

全体

 チームが山へ侵入し敵を避けつつ進むのが1~9分。敵を発見して逃亡と戦闘を繰り返す10~22分。短いですが次回への引きになっているのが23分。

 

 今まで余り意識していませんでしたが、CMが恐らく12分の辺りに入っています。ムカデの敵との戦闘が始まる前ですね。ちょうど盛り上がりを作っておいてCMをまたぐという方法でしょう。

 その為に山の中を進んで行くシーンを9分辺りで終わらせています。

 

見せ場

 今回はチームメンバーの能力が一つの見せ場だったと思います。春日がスイカを作ったり木のバリケードを作ったり、そして村上の戦闘シーンも入りました。

 戦闘シーンはムカデと最後のゴリラ戦、今までに比べるとアッサリした感じでしたね。

 

 そして無駄に女リーダーが乳をもまれるというエロ要素も入っています。隙あらばエロ、さすがです。

 

役割

 敵を含め様々な能力者が出て来て楽しいところではあるんですが、全体のストーリーからすると余り重要ではない部分だと思います。

 中心になっているのは修一の過去であったりエレナの思惑やコイン集めの顛末です。それにこの敵集団が関わっているとは余り思えない。バトルを通して修一の能力や過去が明らかになる可能性はありますが、それも徐々にという感じで決定的な事は分からないままでしょう。

 

 ストーリーの本筋から離れてしまった感はあります、ここから残り数話でどこまで進むのかは分かりません。しかし余り期待できそうには思えませんね。

 

 

その他

エロ釣りが減った

 序盤に比べるとバトル要素が多くなったせいか露骨なエロ推しが減った気がします。気にならなくなっただけでしょうか?

 男の関心というのがエロかバトルというのが本当に良く分かりますね。悲しいながらこれが男のサガなんでしょう。

 

戦闘向きでない能力

 修一たちの属したチームは本人たちも自覚している通り戦闘向きの能力が少ないです。これは恐らく意図的なものでしょう。

 でもだからこそ、その能力を使っていかに戦っていくかというのが描かれるのではないかと期待してしまいます。

 

 今回の敵集団はほとんど戦闘集団でしょう、その対比として味方のチームがどのような健闘を見せるのか。楽しみなところですね。

 

千尋の勘違い?

 エレナとの会話をチームに言おうとした千尋ですが、その内容が少し飛躍したものに思えました。

 エレナはこの世界が既に力を手にした誰かの手に落ちているかもしれない、と言っていました。しかし千尋は既にこの世界が誰かの手に落ちている、というもの。可能性が断定に変わっています。

 

 これは千尋の勘違いなのか、それとも作者がそれでいいと思っているのか分かりません。

 

村上の過去

 修一たちが属したチームですが、これが直ぐに壊滅するような事がないなら村上はそれなりに重要なキャラクターだと思います。

 しかしその割に過去について触れたのは数十秒でしょうか、リーダーに比べて遥に雑な扱いですね。

 

 これがアニメ化によって省略されたのか、もしくは今後また村上の友人か何かが出て来るのかもしれません。

 

 

 

 ではこの辺りで9話のシナリオ分析を終わります。