アニメ「波よ聞いてくれ」8話のシナリオ分析
アニメ「波よ聞いてくれ」のシナリオ分析、今回は8話です。放送に追いついてしまったので、明日からは別の作品を採り上げたいと思います。
ミニッツライナー
ミニッツライナーとは
まずミニッツライナーの説明をします。これは映像内で起こった事を一分ずつ箇条書きして、全体の構造を見やすくする方法です。
その際に「誰が、何をした」とシンプルな形にします。
しかし完結していない作品を扱う場合は、重要な部分が把握しきれないのでポイントを見逃す場合もあります。
スタート
- 尼になると言い出すミナレ
- 発言を撤回して瑞穂を幸せにすると誓うミナレ
- OP
- 店長の帰還、マキエの兄と一緒
- マキエ、兄に警戒する
- ラジオの企画で父親と電話するミナレ
- 父からミナレの名前の由来を聞く、「美熟」説
- 名前の由来「三人の愛人」説
- 怒ったミナレが父の元へ行くと暴れる
- 久連木が台本を仕上げる
- マキエが兄に反発「帰りません」
- 中原がマキエをバイトに推す
- 家にマキエを泊めていたという中原、切れる兄
- マキエ兄は妹の事になると意識を失い暴挙に出る
- 中原姉とマキエ兄が電話で話す
- 中原の部屋に居る中原・姉・マキエ
- マキエ兄のマキエの人生設計、婚活パーティーで専業主婦に
- マキエの夢? 明らかにならず
- ミナレのラジオがスタート、1話のリピート、省略気味
- 久連木に台本のお礼を言うミナレ
- 回想、シセル光明とミナレ父の会話。本当の名前の由来
- ミツオからミナレにメールが届く
- ED
構成
全体
今回はミナレの命名話とマキエと兄の対立がメインでした。命名話は6~9分、マキエと兄の対立は11~18分。前半が短いめ、別のエピソードを挟んで最初のオチを持って来るのは常套手段だと思います。
でもしっかり決まってましたね。
引き
最後の引きも見事でした。一通メールが来ただけなんですが、次の話が凄く気になる。これだけの事で面白くなるものなんですね。
その他
マキエ
今回、マキエの背景がハッキリしました。多少極端な例ではありますが、マキエは過保護な家の娘という立ち位置なんでしょう。その中でどう自立していくか? というのがテーマだと思います。
それと、良く考えると恐ろしい設定なんですよね。両親が亡くなって兄が妹を監禁している。シリアスな話になってもおかしくないのギャグとして見れてしまうのが不思議に感じるほどです。
これはミナレの家庭環境に通じるものがあるのかもしれません。
命名ネタ
ミナレの命名でなぜか父親が嘘を吐いてました、そのネタはやはりゴシップ的でしたね。週刊誌のタイトルや愛人が三人居た、という。
原作者の好みなんでしょうかね? しかし本質的な部分も押さえているのが不思議がバランス感覚です。
バイトの謎の進退ネタ
一緒に入院したバイトの子が薬品を横流ししたという謎のエピソードが入りました。これは前にもインドに修行に行ったバイトの話と同様のものでしょう。
あのバイトの子は? というのに対してこういったネタを挟むというお決まりがあるようです。
シセル光明
終盤の回想シーンですが、少し分かりづらかったです。隣に座っていたのはミナレの父親なのか麻籐なのか分からなかった。
なのでシセル光明とミナレの父に何か関係があったのか、それとも偶然でミナレという名前に麻籐が反応しただけなのか。
ニコ動のコメントによると原作でもまだ明らかになっていないようです。話の流れ的にはミナレの父である可能性が高いんですが、断定は出来ませんね。これは狙ったものではないと思います。
では、8話のシナリオ分析を終わります。前述の通りアニメの放送に追いついてしまったので、次から別の作品を採り上げます。
何にしようか……。