アニメ「絶園のテンペスト」6~12話のザックリした分析
時間が取れなくてザックリしたまとめになります。
6話~12話までのエピソードをそれぞれ並べていきます。そこから何かしらの結論が出ればいいんですが、それはやってみないと分かりません。
7話~12話のエピソード
7話
- 好きが分からない真広、愛花への気持ちが自分で分かっていない
- 吉野と愛花のキスはお預け
8話
- 左門と対面
- 始まりの樹は正しいのか?
- 葉風は既に死んでた(5話、葉風の仏壇からの謎)
9話
- 真広が葉風を見限る、左門に愛花を殺した犯人を調べさせる為に取引する
- 吉野が葉風の味方に、愛花の彼氏を教えるのを条件に葉風に付くよう言い出す
10話
- 吉野の説(葉風は二年間眠らされていた)が左門によって否定される
- 葉風が自信を取り戻す
11話
- 葉風を島から戻す方法を解明する
- 左門の時間稼ぎが終了。犯人捜しは終わったが、犯人は鎖部一族には居なかった
- 絶園の魔法使いの存在……?
12話
- 始まりの樹と絶園の樹の戦いが始まる
- 葉風が魔法で戻って来る
- 吉野と真広が重症を負う
分析
8話から12話までほとんどが会話劇です。始まりの樹(葉風)が正しいのか絶園の樹(左門)が正しいのかでずっと言い合いが続いていました。
7話の段階でもしかしたら真広は吉野と愛花の関係に気付いているのでは……? と考えていたんですが、そこは普通に7話の内容を信用して良かったようです。
会話劇
会話劇の内容ですが、まずはずっと吉野が引っ掛かっていた始まりの樹への違和感が左門によってハッキリと提示されます。そして5話で出て来た葉風の骨によって葉風が死んでいるという伏線が回収、これによって葉風は絶望的な状況に。
そこから吉野の活躍が始まるんですが、ここで吉野が使った手榴弾? のような物にちょっと疑問があります。これについては後で触れます。
吉野が自説の二年眠らされていたという説を挙げて左門に否定されます。このやり取りを見ていた葉風が自信を取り戻すんですが、これだけの内容で一話分やってしまっているのは驚きですね。
そしてどちらが正しいのか分からないまま始まりの樹と絶園の樹の戦いが始まり、主人公格の二人が重症を負って終わり。
結局、結論は出てないんですよね。どちらの樹が正しいのか、そして愛花殺しの犯人も謎のままです。
愛花殺しの犯人
鎖部一族の誰か、という非常に曖昧な情報のままでした。どういう事だろう? と少し疑問に感じていたんですが、意図的に情報が隠されていましたね。
葉風の説明によると「始まりの樹の魔法で調べる事が出来なかったから鎖部一族の誰かだ」という事らしいんですが、この説明は3話の段階ではされていません。わざと情報を曖昧にする事で視聴者を惑わせています。
上手いなとは思いますが、どうやったらこういう発想が出来るのかは分かりません。
吉野の取引
吉野の手榴弾についてです。吉野は山本と6話の時に魔具と銃器を交換しています、この時吉野はこの銃器をどう使うつもりだったのかが分からない。まさか真広と戦う事を想定していたとは思えないんですよね。
この時の魔具のお陰で山本は夏村相手に善戦できた訳ですが、それも今考えると都合が良いように思えてしまいます。どうして吉野は山本に取引を持ちかけたんでしょう? そして銃器を手に入れたんでしょう?
個人的に考えた範囲では、用心深い吉野が何かの時に備えて銃器を手にしておいた、という辺りでしょうか。
動きのある会話劇
これだけ長く続いた会話劇ですが、それほど退屈したようには感じませんでした。その理由の一つとして、色々と動きがあったという事実が挙げられると思います。
吉野が真広に攻撃を仕掛けたのもそうだし、実験という形で葉風が死んでいるのを証明したのもそうです。山本と夏村の戦いや軍の攻撃があったのもそうですが、よくこれだけだらけずに見せられたものだと感心してしまいます。
分析してもまだ難しいですね、どうやったらこういう作品が作れるのか? 今後もあれこれ考えてみたいと思います。