アニメ「六花の勇者」1話のシナリオ分析
今回からアニメ『六花の勇者』のシナリオを分析して行きたいと思います。
この作品を選んだ理由は、ワンクールで完結する・バトル物である、ぐらいです。特に思い入れがある訳ではないですが、分析していくとあれこれ見えて来るものもあるので楽しんでいきたいと思います。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 六人の勇者の伝説
- OP
- 神前武闘会が開かれる
- アドレットが乱入する
- 取り囲む兵士たちを道具を使って倒すアドレット
- 準決勝の二人を様々な道具で倒すアドレット
- 取り押さえられるアドレット
- 牢屋へ入れられたアドレット、ナッシュがやって来る
- 子供の頃から師匠について特訓したと話すアドレット
- 自分が地上最強だと言うアドレット
- 魔王を倒さねばならない、とアドレット
- 一輪の聖者の伝説を話すナッシュ
- 伝説によると、選ばれた者の体に六輪の花の模様が現れる
- 一年以内に魔王が復活する、とナッシュ
- 勇者の候補が殺されていると話すナッシュ
- アドレットが終身刑で投獄される
- 獄中生活、トレーニングをするアドレット
- 腕の骨折が治る
- 凶魔の声が響く、アドレットの手に紋章が浮かぶ
- ナッシュがやって来る、自分が王女だと言い紋章を見せる
- ナッシュがアドレットを監獄から出す
- 馬を使って国から出るアドレットとナッシュ、残りの勇者四人と会うとアドレット
- ED
構成
全体
伝説の説明、1分。
アドレットの登場、戦闘、3~7分。
ナッシュと話すアドレット、アドレットの説明、8~11分。
伝説と設定の説明、12~15分。
アドレットの投獄生活、16~18分。
紋章が浮かぶ、監獄からの脱出、19~22分。
序盤に戦闘を見せて引っ張る手法、中盤で世界観の説明がありますが物語形式になっているので余り説明臭くはないでしょうか。
物語的には一本道で、主人公が投獄されてから脱出するまで。ボーイミーツガールの1話なんですが、wikiによるとナッシュがヒロインではないようです。
エピソード
- 「地上最強」を名乗るアドレット、神前武闘会に乱入して準決勝の二人を倒す。が、取り押さえられる。牢屋でメイドのような少女ナッシュと話した後に無期限の投獄を言い渡される
- 監獄の中でトレーニングをしていたアドレット、ある日その手に紋章が浮かび上がる。そこへメイドだと思っていたナッシュが現れ、王女だと名乗って紋章を見せる。監獄から出されたアドレットはナッシュと共に魔国の入り口へ向かう
長いので二つに分けました。一本道のエピソードなのでこれで問題ないと思います。
今回はアドレット中心に物語が語られましたが、次回からは別の勇者視点になるんでしょうか? サスペンスだから違うか? ともかく2話で物語の形式は分かるでしょう。
見せ場
とりあえずはバトルシーン、姑息な戦い方でしたが細かな描写が面白かったです。それ以外ではナッシュという女キャラが中々にあざとい格好をしていましたが、今のところそこまでエロ押しという訳ではなさそう。
他には軽い謎解きがありました、メイドだと思っていた少女が実は王女だったというもの。この作品はサスペンスだという前情報があったので、これは軽いジャブでしょうか。
その他
六人
何度もこの言葉が出て来ました、六人の勇者というのがこの作品にとって大きなポイントになっているようです。まぁ簡単に言えば『11人いる!』なんですが、どのように犯人(?)を特定していくのかは気になるところです。
気になる文化圏
映像ではピラミッドのような建物や独特の衣装や鎧兜と、色々と気になる部分がありました。アドレットが投獄されたのも穴に落すタイプの監獄でしたね。
原作はライトノベルのようなんですが、どの程度まで描写してあるのか気になるところです。作画が細かくて五年前とは思えない出来なので余計に気になってしまうところでしょうか。
サスペンス?
多少の前情報は持っているんですが、とてもこれから疑心暗鬼の戦いが始まるとは思えない1話ですね。むしろ詐欺なんじゃないかと思ってしまう。
勇者というパッケージとボーイ・ミーツ・ガールという鉄板の展開。自ら地上最強と名乗る主人公も少年誌っぽくあります。ここから手の平返しを食らった当時の読者には同情しますが、どうなっていくのか楽しみです。
でもアニメだと1話切りした人、絶対いるよね?
という辺りで1話の分析を終わります。