アニメ「ブラッドラッド」7話のシナリオ分析
アニメ『ブラッドラッド』のシナリオ分析、今回は7話です。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- スタズ・ブラッズらが冬美の前に現れる
- OP
- 自己紹介するブラッズ
- 冬美に血を飲ませるスタズ
- デクたちのところへ行くスタズ・ブラッズたち
- スタズとハイドラの会話 ブラッズは必ず何か企んでいると言うスタズ
- 冬美に渡せと鈴をスタズに預けるハイドラ
- 冬美の骨が届く、サンプルを取るというブラッズ
- 冬美の服を脱がすスタズ、注射器(?)を使って冬美からサンプルを取るブラッズ
- 殿堂魔界へ戻るブラッズ、スタズのサンプルが取れたと喜ぶ
- オムライスを作る冬美
- オムライスを食べて泣くリズ、美味しかったと言う
- リズの回想 スタズを監視しろとブラッズに言われる
- アニメ(?)を見せるスタズ
- アニメにはまるリズ。ハイドラから預かった鈴を冬美に渡すスタズ
- リズと一緒に風呂に入る冬美
- 風呂場で打ち解ける二人
- 冬美とリズが一緒に寝る。窓の外にパーカー姿の男
- 朝、「探さないで下さい」と書置きをして消える冬美。誘拐に気付くスタズ・リズ
- デクたちに冬美探しを言い付けるスタズ
- ブラッズが冬美に発信機を付けていたと話すリズ
- リズに冬美の場所をブラッズに聞くよう頼むスタズ、リズが殿堂魔界へ戻る
- デクたちが怪しい人物の情報を得る、顔も分かる。南へ行ったと
- ED
- 南へ向かうスタズ
構成
全体
ブラッズが(スタズの)サンプルを入手、1~10分。
リズと冬美、11~17分。
冬美の誘拐、犯人捜し、18~25分。
ブラッズが何かを企んでいるようですが、現状ではその目的は分かりません。リズがスタズたちと行動を共にするようになりそうですが、単身殿堂魔界へと戻っています。
そしてこちらも目的は不明ですが、冬美が誘拐されます。
ブラッズの目的と冬美の誘拐が関係しているのか、それとも無関係なのかもまだ分かりません。しかし10話で終わりなので、このエピソードでアニメは終わりかも知れませんね。
エピソード
- 冬美の前に現れたブラッズ、スタズの血を飲んだ冬美からサンプルを採取し、スタズの見張りとしてリズを置いて行く。入手したサンプルはスタズの物、何かの実験に入る
- ブラッズに魔界に残れと言われたリズ、ホームシックになるが冬美のオムライスや見せられたDVD、そして冬美と一緒に風呂に入ったり眠ったりで打ち解ける
- リズが目を覚ますと冬美の姿が消えていた。書置きの嘘に気付いたリズは、冬美の居場所を知る為に殿堂魔界に戻る
- ハイドラから鈴を預かったスタズ、冬美にそれを渡す
- 冬美を誘拐された事で後悔するスタズ、犯人を捜せとデクたちに言いつける。すると近場に見知らぬ男が居たという情報が、更に顔付きも割れて南へ行った事も分かる。情報に従って南へ向かうスタズ
人造魔人の騒動が終わってひと段落かと思ったら、既にあれこれと次の事件が起こってます。リズと冬美のエピソードが落ち着いたものになっていますが、これもリズがブラッズの言い付けを破る為の布石になってます。
3話ぐらいまでのゆっくりしたペースはどこに行ったんでしょう、このままラストまで向かうと思われます。
その他
スタズの目的とブラッズの目的
この作品は今までスタズが冬美を生き返らせるという目的で動いていました(ハイドラの件もあるけど)。そこにブラッズが何かの実験を行おうとしているようです。
その二つの目的が冬美からサンプルを取るというエピソードで上手く絡み合っているのは上手いなーと思うんですが、それは置いといて……。
ここからこの二つ(もしくは三つ)の目的はどう動いて行くんでしょう。どれか一つだけ解決してしまうという方法もあるんですが、そうなるとそのキャラは動機をなくしてしまう。かといって無理やり引っ張ると作為的に見えてしまう。
まぁこの辺りは難しいところですね。アニメでどこまでやるのかは分かりませんが、気になるところです。
いい子
少女漫画でたまに使われるこの「いい子」問題。この作品でも触れるのかなと思ったんですが、思ったよりアッサリしてました。
ブラッズに気に入られたいリズはブラッズの為にいい子であろうとしている。それを今回の冬美とのやり取りで、悪い子の行動を取る。
これは自分の頼れる相手が新しく出来た事で兄以外の軸が心の中に出来た。だから兄に対してそういう行動が取れるようになった、と解釈しているんですが、実際のところがどうなのかは分かりません。
という辺りで7話の分析を終わります。