アニメ「ブラッドラッド」6話のシナリオ分析
アニメ『ブラッドラッド』のシナリオ分析、今回は6話です。全十話という短い作品なので既に半分は終わった事になります。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- 人造魔人を倒せば人体蘇生の方法を教えると言うブラッズ
- OP
- ウルフに空間魔法を見せて戦う人造魔人
- 魔人の腕を折るウルフ
- しかしこの体は本体ではないと話す人造魔人。ウルフが鉄の棒から魔力を出して狼男になる
- 人造魔人が空間魔法を使う事についてフランケンに問うハイドラ
- 人造魔人をバラバラにするウルフ
- 空からスタズが落ちて来る、バラバラになっても元に戻る人造魔人
- スタズとウルフの口喧嘩
- 割って入る人造魔人、ウルフの変身が解ける。スタズが人造魔人を吹き飛ばす
- ウルフがスタズにバトンタッチ
- リスペクト必殺技で戦うスタズ
- カメハメ攻撃、失敗。ダメ出しする人造魔人
- 切れるスタズ、超必殺技で倒すと宣言
- ハイドラが用があると言って消える
- バラバラにされている人造魔人、人造魔人を握りつぶすスタズ。人造魔人の指輪が落ちる
- スタズが適任だと言うブラッズ
- 決着を付けようと言うウルフ。バラバラになった人造魔人を保管しているハイドラ
- フランケンが人造魔人を手に入れた経緯を話す
- ハイドラたちの前に現れるブラッズとリズ
- スタズに敗北したウルフ、回想 二人の出会い
- 次は本気を出させると言うウルフ
- スタズの前に現れたブラッズ、人体蘇生の方法を教えるからその相手に会うと言う
- ED
構成
全体
ウルフvs人造魔人、1~8分。
スタズvs人造魔人、9~16分。
人造魔人を送った何者か、17~20分。
スタズとウルフの過去、21~22分。
引き? 23分。
基本的にはバトル回、それに人造魔人を送った何者かという解決していない謎が付いています。
時間的にウルフとスタズの戦闘時間は同じぐらいですが、ウルフ戦では人造魔人の力の説明が入っているのでウルフの活躍はそれほど多くはないです。それに比べてスタズ戦ではネタ込みでスタズの活躍が中心になっています。
最後に関しては引きになっているのか良く分かりませんが、とりあえず次の展開を想定させるものにはなっていますね。
エピソード
- 人造魔人と戦うウルフ。切り札の人狼化を使うが倒しきれず、スタズとバトンタッチする。スタズが人造魔人に勝利した後、スタズに戦いを挑むが再度敗北。最初に出会った時から本気で戦って貰えない事を分かってはいたが、次は本気を出させると言って立ち去る
- 人造魔人を倒せば人体蘇生の方法を教えてやると言われたスタズ。必殺技をけなされて怒り、人造魔人を倒す。その後、ウルフと戦うが、ダチ相手には本気を出さないと呟く
- 戦いの最後に空間魔法で逃げ出した人造魔人を捕獲するハイドラ、フランケンに入手ルートを聞く。しかし謎の人物から貰ったという以外に情報なし
- 人造魔人を倒したスタズを見て適任だと言うブラッズ、人体蘇生を実践する為に冬美に会う事に
スタズとウルフの関係が今後何かしら進展するのかは不明。再戦のエピソード自体、今回の話に入れる必要があったのかは不明です。いらないという訳ではないんですが。
冒頭で出て来るように、勝てば人体蘇生の方法を教えるという、今までのように無理やりバトルを入れる感じではなかったですね。
その他
本気になるキッカケ
本気で敵として向き合う相手が必要だった、等の台詞が中盤辺りでブラッズから発せられます。しかしその本気になるキッカケは好きな漫画(恐らくDB)をけなされたという理由でした。
主人公のサブカル好きは作中でも説明されていますが、ここは冬美やウルフとの関係性や魔族のプライド等の作品内での出来事を持って来た方が良かったんじゃ……? とは思いました。いや、これはこれで面白いんですが。
主要人物は空間を持っている
ウルフの登場回ではプロレスをしていました、冬美は自宅や学校がありますね。リズは監獄とうい空間を持っていて、ブラッズは回想で過去のスタズとの関係を語ります。
どうやら主要人物はそのキャラクターとセットのように何かしらの空間を持っているようです。
これは少し面白いですね、キャラクターを作るのに世界観という物を考えますが、それが実際の場所や空間であったりする。分かりやすいし良い方法なのかもしれません。
フランケンシュタインの怪物
書くのを忘れてましたが、フランケンシュタインで有名なツギハギの怪物には名前がありません。なのでそれを作った博士の名前を取ってフランケンシュタイン博士の作った怪物と言われます。
フランケンシュタイン=怪物の名前ではないんですね。これは比較的有名な話かもしれません。
この作品ではフランケンシュタイン博士が怪物のような身なりをしていて、作った怪物は別物という形になっています。知らない人にも通じるし、知っていればより分かるという作りになっていますね。
という辺りで6話の分析を終わります。