アニメ「ブラッドラッド」４話のシナリオ分析

　アニメ『ブラッドラッド』のシナリオ分析、今回は４話です。

　まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。

　シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。

　しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。

　兄を恐れるブラッド、１～５分。

　冬美とウルフ、６～７分。

　ハイドラに兄の話をするブラッド、８～１６分。

　消えて行く冬美、フランケンの元へ、１７～１９分。

　ブラッドとリズ、２０～２４分。

　実際にはカットバック（場面が交互に入れ替わる）が使われているので、ここまでハッキリと分かれている訳ではありません。おおよその目安です。

　アイキャッチがないのでＣＭの場所は分かりません。

　今までと構成が違っています。毎回入っていたバトルシーンはなく、ブラッドの兄が登場する回かと思ったら妹のリズやフランケンが登場しました。

　あ、でも冬美の着替えシーンはありましたね。これもお決まりのようです。

　それでも目的の為（冬美を生き返らせる）にあちこちに行って色々な目に会うという構造には変化はないです。

兄の名前を見て怖気づくブラッド、ウルフにたきつけられる。そのまま殿堂魔界へ行くはずがハイドラの部屋に行き、ハイドラに兄の思い出話をするブラッド。そして心臓に撃ち込まれた弾丸を取り出させると約束する
殿堂魔界に侵入したブラッド、妹のリズと再会。刑務所のような場所へ落される。人造魔人を倒せば出してやるとリズに言われる
ウルフの元に残った冬美、足が消えて行く。慌てたウルフがフランケンの元へと連れて行く
ブラッドに疑いを持っていたハイドラ、ウルフとの戦いでその疑いを捨てる。ブラッドに敗北感を味わわせ力の解放を約束させるが、その際のブラッドに心が動く

　今回、初めてブラッドの過去が語られました。ブラッドの兄というのはそれだけ重要な存在のようです。なぜ兄がブラッドに対して実験を行っていたか？　という動機もまだ明かされていません。

　それと、今回重要だったのは殿堂魔界という場所（設定）だったと考えます。余り見かけない設定ですね、どうしてこんな設定を作ったんでしょう？

　そこはブラッドにとって行きたくない場所で、そこには新たな登場人物であるリズが居ました。今後どうなっていくのかが気になります。

　今回登場したリズのオモチャ箱ですが、簡単に言うと監獄でしたね。この監獄という物も一部の男の子にとっては人気のあるアトラクション（？）でしょう。

　この作品での魔界という場所は何かの文献を元にしたリアルな設定という訳ではなく、魔界という名前の付いた好きな物を一杯詰め込んだ場所という物なのだと思います。

　なので、前言を撤回するようであれですが、殿堂魔界というのもそれほど意味があるものではないのかもしれません。

　やはり登場しましたね、フランケン・シュタイン博士。中世の怪物と言えば吸血鬼に狼男、そしてフランケン・シュタインの化け物です。これは一応予想できていたんですが、妹のリズというのが良く分かりません。元ネタは何でしょうか？

　軽く調べた範囲で女の吸血鬼であるカーミラというフィクション上の登場人物は居るようですが、名前の響きから全く関係ないでしょう。

　作者さんの中で何かしらの元ネタはあると思うんですが、これ以上考えても無意味そうなのでやめておきます。好きな物を詰め込んだオモチャ箱、この解釈が正しいのではないかと個人的には思っております。

　という辺りで４話の分析は以上です。

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