アニメ「ハマトラ」7話のシナリオ分析
アニメ『ハマトラ』のシナリオ分析、今回は7話です。後半戦に入りました。
ミニッツライナー
まずはこの方法でシナリオ全体の構成を見ます。
ミニッツライナーとは?
シナリオ分析法の一つ。映像内で起こった事を文字にして、一分をおよそ一行で書いて行きます。その際には後で見直した時に分かりやすいように「誰が、何をした」という形にします。
しかし一話ずつ観ながら書いているので、重要な部分やフラグを見逃す可能性があります。ご了承ください。
スタート
- チユウのマネージャーの供述、能力を手に入れた経緯
- 誰も能力をくれた人間を見ていない、とアートが言う
- モラルが脳の標本の前に立つ
- OP
- 部下がアートに話しかける
- 特殊ミニマム標本体が盗まれている(3分の物)
- 捜査に口を挟むナイス、声を上げて怒るアート。凹むナイスの元に依頼が来る
- モラルの侵入・脱出経路について話すアート・ハニーたち。監視カメラの映像が消えている
- 盗まれた脳の能力については不明
- ファウルタース学園時代の事をガスケに話すハニー。バースデイとレシオは中退、ナイスもやめている
- アートは能力が開花せず、しかし卒業した
- アイドルと肉体関係を持った男(ナンパ男)から謝罪を引き出そうと話すナイスたち、アイドルファンの頭にジュースをかけて帰るナンパ男
- スリーと柔道の練習をするアート CM アートがスリーの弟子になった経緯を語るスリー
- スリーを投げるアート
- ナイスにアートの気持ちをくんでやれ、と言うムラサキ
- 情報がないかと焼けた屋敷跡へ行くアート、黒いコスモスを見つける。弟の墓へ行くアート、モラルを見つける
- モラルに動機を聞くアート、平等な世界の為だと答えるモラル
- ナイスを孤独から救いたいと言うモラル
- モラルの回想 子供の頃から孤独だったナイス
- ナンパ男が数人の男に暴力を奮われている、助けるナイス
- アートの前で顔を変えて見せるモラル。ナンパ男とアイドルファンの両方にお灸をすえるナイス
- アートを押さえ込んで能力が欲しくないか? と問うモラル、断るアート
- ナイフでアートを刺すモラル、ナイスからの着信がある。携帯に手を伸ばすアート、モラルに足で踏まれる(EDがバックで流れる)
- アートの耳元で何か言うモラル、アートを銃で撃つ
構成
全体
モラルの侵入・脱出経路は? 1~9分。
アートの過去、10~14分。
アートとモラル、15~22分。
引き、23~24分。
CMは13分辺り、アートとスリーが柔道の練習をしているところです。いまいちパッとしませんね、どうやら時間経過としてCMが使われているようです。
基本的にはアート回でしょうか。学園を出ても能力が開花しなかったアートにモラルが能力を与えようとする描写が面白いですね、直ぐに断りましたが。
他にも一応の依頼はありましたが、今回は謎解きの部分が少ないです。モラルがどうやって警察の内部に入ったのかは謎ですが、視聴者には既に分かっている事でした。
エピソード
- モラルが特殊ミニマム標本体を盗んだ、侵入した方法と逃げた方法は不明。焼けた屋敷跡へ行くアート、黒いコスモスを見つけて同じ物があった弟の墓へ行く。そこでモラルと会って話をするが、刺されて銃で撃たれる
- アイドルファンたちがそのアイドルと肉体関係を持ったナンパ男に謝罪を求めてナイスたちに依頼をする。しかし謝罪は得られず逆に頭にジュースをかけられる。今度は手荒な連中を雇ってナンパ男を襲わせるがナイスが助けに入る。ののしり合う二組にそれぞれお灸をすえるナイス
- アートはファルスター学園を卒業したが能力は開花しなかった。モラルに能力が欲しくないか? と言われるが断る
- 盗まれた脳の能力は不明
- アートの耳元でモラルが何か口にする
事件が二つと謎が二つ、謎は盗まれた脳とモラルが言った言葉です。
今回も情報量は多いですが分かりやすい流れでした、EDがまた背後で流れるという特殊EDでしたがこの作品では見慣れたものです。
その他
こじれた事件
いつもなら謎解きの事件が一つか二つあるんですが、今回は視聴者的には楽な展開でした。アイドルファンの依頼にしてもこじれた事件というだけで頭を使う必要のないものでした。
方向転換でしょうか? 今後どうなるのか気になります。
ムラサキは?
事件に絡めて主要キャラクターの過去を描いたりして人物像を深めるというのは鉄板的な手法なんですが、主役の二人であるはずのムラサキについては余り触れていませんね。
こちらが勘違いしているだけで、主役はナイスだけなのかもしれません。コンビといっても扱いがかなり違うようです。
しかし主要キャラの説明回としては3話でナイスの過去に少し触れ、4話はハニーとスリーの登場回でした。5話ははじめたちの活躍回ですが過去は全く触れていません、6話はバースデイとレシオ。そして今回がアート回と、順番が分かりにくいですね。主要なキャラから描いて行くという訳でもないようです。
では、この辺りで7話の分析を終わります。